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【第185回】 霊界から見た地上人類は、“低い界層の人々”なのです

4月28日にキーウを訪れたグテーレス国連事務局長は、破壊されたビルを前に「もしこれが自分の家族に起きていたら……」と表情を曇らせ21世紀にあるまじきことだと肩を落としました。

私も「21世紀にもなって……」と愕然としましたが、シルバーバーチの次の言葉から「起きるべくして起きた!」と納得することができました。

私たちは今こうして“低い界層の人々”を啓発する使命を担って、地上へ下りて来ております。
(シルバーバーチの霊訓10/34)
ウクライナ侵攻のような残忍非道なことが起きるのは、ひとえに人類が“低い界層の人々”だからです。

主権国家に一方的に侵攻する理不尽なことが起きるのも、物的で利己的な野心をもった人間が国家のトップに居座れるのも、人類が“低い界層の人々”だからなのです。“高い界層の人々”であれば起きないのです。

しかもウクライナ侵攻以降、世界はロシアに触発されたかのようにあちらこちらで不穏な動きが起きていますが、それも“低い界層の人々”の内なる獣性が呼び覚まされたからであって、こうした悪の連鎖を人類は長い歴史の中で延々と続けてきているのです。

今の地上界はその結果ですが、一体何が低いのか?となれば「人間とは何か。どういう存在なのか」を知らないことです。

「人間は死後は、霊界で生き続ける霊的存在である」という霊的知識の“霊魂説”を知らないことが、人類を低い界層に留めているのです。

ウクライナ侵攻に限らず様々な悲劇が起きる原因は、霊的知識がないからであり、霊的知識があれば領土を奪い合うことなど愚の骨頂だと分かります。

「我々は領土を奪ったのではない。取り戻しただけだ」とプーチン氏が言うのも、プーチン氏に霊的知識がないからです。侵攻の原因は霊的無知にあるのです。

つまり、たった一つの霊的知識・霊魂説を知らないことが、地上人類を“低い界層の人々”に押し留め、この世界を悲劇と混乱の“どつぼ”にしているということです。

いかに科学や物理学、医学が進歩しようとも霊魂説を知らなければ、いつになっても“どつぼ”にはまったままであり、人類が切望する平和招来には至らないのです。霊魂説の普及と確信なくして平和招来はないのです。

一方、霊魂説が人類共通の知識になったならば、人間は肉体ではなく霊的存在であり、全人類は霊的に結ばれた霊的一大家族であると理解でき、国家、民族、部族、肌の色、宗教、主義主張の違いを超えて霊的家族として協調し合えるので、自ずと平和が招来されます。

真理普及が必要な理由はここにあります。人類を“低い界層の人々”から引き上げ平和を招来するには真理普及が欠かせないのです。

もし人類が霊的真理を拒否し続け“低い界層”に留まり続けるならば、これからも数多の戦争や混乱が起き、人類は無用な苦しみにさらされ続けることになります。

よって平和を望むならば“霊魂説”を受け入れ、全人類は“霊的一大家族である”という共通理念のもとに生きなければならないのです。

シルバーバーチはその啓発のために地上界に降りてきたのですが、霊魂説が世界に隈なく行きわたるには多くの時間を要します。今はまだその入り口にも立っていません。

それは先月来日したバイデン大統領の専用車ビーストが重装甲車であり、その性能は戦車以上であることから窺えます。

重装甲車が必要なほど危険極まりない場が地上界なのです。もし地上界が高級霊界のような平和な場であれば普通車でいいわけです。

ですが、こうしたことの全てが進化へ向かう過程でのことであって、人類は苦しみつつも霊的無知を克服し、“低い界層の人々”という汚名を返上していくのです。

その過程では多くの犠牲が出ることを覚悟しなくてはなりませんが、埋め合わせの法則が働くので、何が起きようとも平然とやり過ごし、まず自らが摂理に適う生き方への努力をし、同時に真理普及に精いっぱい励んでいく覚悟です。

シルバーバーチの言葉です。
これより先も、まだまだ地上から戦火の消えることはないでしょう。
なぜなら、人類全体が一つの巨大な霊的家族であるという、この単純な真理が未だに理解されていないからです。
(シルバーバーチの霊訓11/175)
地上天国はいつの日かきっと成就されますが、それはゆっくりとした段階をへながら、そして時には苦痛を伴いながら成就されてまいります。
(シルバーバーチの霊訓11/167)


2022年6月15日