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【第162回】続・私の“座右の書”は「荒野に水は湧く」

先回に続き「荒野に水は湧く」からお話いたします。

シュバイチェル、ガンジーと並び世界三聖人といわれる賀川豊彦氏は、升崎外彦氏について「彼は神の作品の1つであり、神の芸術の傑作である。彼は奇蹟の人であり、我が国、数多い伝道者の中でも特異な存在である」と述べています。

無私無欲で自己犠牲に徹する人間の行為は“最高の神性発露”であり、まさに“神の芸術の傑作”ですが、その崇高な行為は多くの人々に感動と影響を与えます。

一方、シルバーバーチが賛美する大自然の美も“神の最高の芸術・傑作”であり、人々に大きな感動と深い癒しを与えます。

それはすなわち、“神の芸術”に触れたとき人間は、感動し癒されるということです。つまり大自然の美に感動するのも、神性を発露したときの人間の行為に感動するのも同じということですが、そこに人々は無意識に神を感じているのです。

全存在物が神の芸術品である中、唯一人間だけが“神性と自由意志”を与えられているのは、自らの力で自らを“神の芸術の傑作”へと高められる稀有な存在だからです。

それほど神に深く愛され強い絆で結ばれている人間だからこそ、神性を発露したときの姿は自然美に優るとも劣らないのです。

高遠な世界が美しいのも、そこに住むイエスや高級霊が“神の芸術の最高の傑作”だからであり、双方が相まってますます光り輝く世界になっていくのです。まさに環境は住民の心の反映なのです。

それゆえ私は、今は醜い地上界も真理普及とともに必ず美化される!と信じるのです。それと人間には生来“美”への強い憧憬と志向があります。それは自然美に触れたとき誰もが「心が洗われたようだ」ということから分かります。

美しいものを「美しい!」と感じることができるのも、また神性を発露して美を「表現・体現」できるのも、200万種の生命体の中で人間しかいないのです。そう思うと人間として生まれたことに言葉にならない幸せを感じます!

苦難の多い地上界にあっても、神の創造された大自然にすっぽりと抱かれて、刻々と移り行く芸術作品を存分に観賞しつつ、自らの努力で自らを極限まで高めていける私達人間とはなんと幸せな存在なのでしょう!

これほどの恩恵を受けている私達には一切の不安や恐れ、心配はないのです。
こうした安心立命の中で私達はこれから永遠のときをかけて、神から付与された霊的資質を発露していくわけですが、升崎外彦氏はまさにその手本であると賀川氏の言葉から思いました。

PS:
自然美というと山や海を思いますが、私は全ての生命体に造形美・彩色美を感じます。
シマウマやキリン、パンダや蝶、ニシキヘビや錦鯉、ジンベイザメやイルカ、亀やペンギン、ツバメや鷲、トンボやカエル、カマキリ…などの全てが形といい色といい絶妙です。神の造形物に私は魅了されっぱなしです!

2017年12月14日