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【第96回】 「思想2」の3章から思うこと - 5
先回に続き“9つの摂理”の中からお話させていただきます。- 償い(苦しみによるカルマ清算)の法則
真理の効用は多々ありますが、“苦しみとカルマ清算の関係”を知ったことは私にとって大きな効用です。
なぜならそれによって、苦しみの捉え方ばかりか、地上人生の見方まで変わったからです。
苦しみを地上人生の重要な要素として、必要不可欠なこととして位置づけできたのも真理を知ればこそです。
もちろん苦しみの内容は人によって異なりますが、苦しむことでカルマが清算されることや、いわれのない苦しみは与えられないことは全人類に共通しています。
苦しみが嫌なのも全人類に共通していますが、たかだか苦しむ程度で罪が許されるとは、何とありがたいことかと思います。
また「償いの法則」があるということは、どんな極悪な摂理違反も、例えば殺人や自殺でも“やり直せる”、“取り返しがつく”ということです。
もちろんその代償は大きいでしょう。苦しみも半端でないと思います。
地上で償いきれず、霊界で何世紀にも亘って苦しむことになるかもしれません……
それでもやり直せるのです。
それが「償いの法則」であり、神はどれほど悪質な摂理違反にも進化の道を閉ざすことはなさいません。
それは「永遠の霊性進化の法則」があることが証明しています。
まして私達人類の再生は、「償いの法則」に基づいて行われるとなれば(「思想2」を参照)、霊は地上で遭遇する苦しみを全て承知しているはずです。
であるなら、ますます苦しみは甘受すべきと思います。
またシルバーバーチが「地上に取り返しのつかないことは何もない」と言っているのも、「償いの法則」を指してのことだと思います。
苦しむことで罪は許され、償うことでやり直せるのです。
これは私達人類にとって、何という慰め、何という励みでしょう!!
苦しみの原因は全て自分にあること、乗り越えられない苦しみは与えられないこと、地上の苦しみは地上限りであること……これを心に深く留め、しっかり苦しみしっかり償っていきたいと思います。
(次回に続きます)
2011年02月15日