境界境界コラム境界お問い合わせ境界リンク
大きくする小さくする
読書会のご予約
TOP > コラム
コラム

【第140回】 「シルバーバーチの霊訓」はなぜ凄い - 28

今回が“愛”の最終回です。
愛の真の意義を悟るのは霊の世界へ来てからです。なぜなら愛の本質は霊的なものだからです。
(霊訓1/149ページ)
とありますように、肉体のある私達には愛の本質は分かりません。また、
霊界の高級霊が生命力そのものを結集してあなた方を温かく包む、その愛の底知れぬ潜在力はとうてい推し測ることはできません。
(霊訓1/147ページ)
とありますように、愛の潜在力の凄さも私達には分かりません。がしかし、これだけは分かります。

地上人の未熟な愛・利己愛が、地上界を地獄にし平和実現を妨げているのだと。これが根本原因なのだと。
平和を望むならば、神の愛である利他愛を発現しなければならないのです。

愛は人から人へと、人から動植物へと流れてはじめて本領を発揮するのであり、自分のところに留めておいてはならないのです。

なぜなら愛は流れてこそ、慈悲となり、思いやりとなり、哀れみ、友情、同情、寛容、協調、奉仕となって表れるからです。

愛が流れるところには平和しか生まれません。
それは神の創造原理が利他愛にあるからであり、創造原理と一致した状態を平和というのです。

それはすなわち利他愛発現に日々努める私達スピリチュアリストは、“平和運動の戦士である”ということです。私達は平和運動の中心にいるのです。

もとより世間一般の平和運動と違ってたいそう地味な運動ですが、これこそが真の平和運動あり、これに勝る平和運動はないのです。なぜなら実践的かつ確実に、世界平和を実現していくからです。

スピリチュアリストを見習う人がふえればふえるほど、世界は平和へと向かっていきますが、それは“平和実現のカギ”は、“利他愛発現にある”ということです。

利他愛によって人々が霊的につながること、その霊的同胞意識こそが世界平和実現のカギなのです。

最後に愛の深さを感じるシルバーバーチの言葉2つと、神の愛を称えたシルバーバーチの言葉を2つ引用します。
二人の人間の愛の真の姿は、魂と魂の結びつきです。
(霊訓1/150ページ)
好感を覚える人を愛するのはやさしいことです。そこには徳性も神聖さもありません。好感のもてない人を愛する──これが魂の霊格の高さを示します。
(霊訓1/142ページ)
宇宙の大霊は無限なる愛であり、自己のために何も求めません。
(霊訓1/143ページ)
宇宙に存在を与えたのは神の愛です。宇宙が存在し続けるのも神の愛があればこそです。全宇宙を経綸し全存在を支配しているのも神の愛です。

その愛の波長に触れた者が自分の愛する者だけでなく、血縁によって結ばれていない赤の他人へも手を差しのべんとする同胞愛に燃えます。

愛は自分より不幸な者へ向けて自然に手を差しのべさせるものです。

全生命の極致であり、全生命の基本であり、全生命の根源であるところの愛は、よりいっそうの表現を求めて人間の一人ひとりを通して地上に流れ込みます。

そして、いつの日か、全宇宙が神の愛によって温かく包まれることになるでしょう。
(霊訓1/142ページ)


2014年10月15日