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【第6回】 霊訓を読んで一番驚いたこと - 1
シルバーバーチの霊訓を読むことは驚きと発見の連続ですが、中でも一番驚いたのは次の一節です。あなた方より進化している人間的存在の住む天体は沢山あります。地球と呼ばれている惑星は、この大宇宙に存在する無数の惑星の一つに過ぎません。しかも、地球より劣っている天体は一つあるだけです。
ニューズレター13号ではさらにこれを端的に述べています。地球は宇宙で下から二番目に低い星である事と、低いがゆえに起こる問題点、加えて他の惑星との違いを述べています。(シルバーバーチは語る/202ページ)
その内容はとても衝撃的でした。なぜなら今の地上界の混乱は、人類の進化レベルの低さにあると明確に述べられていたからです。
子供の頃の私は、「人類は地球の頂点に立ち、万物を支配し、文明を発展させている優れた存在だ」とばかり思っていました。その人類が住む地球は、当然素晴らしい星だと思っていました。また我が地球は、無機質的な殺伐とした宇宙の中にあって、ただ一つ、生命豊かな特別な星であると思っていました。
しかし成長するにつれて、今まで自分が抱いていた人類とは全く違う嫌な面を、人々に多く見るようになりました。
戦争や殺人、虐待など残酷極まりない事が日常的に行なわれていますし、飢餓や貧困もいつまでも無くなりません。
また地球は、私たち人類を困らせるかのように、地震や台風などの天災を頻繁に起こします。地球も人類も素晴らしい存在だと期待していただけに、こうしたことが頻繁に起こる現実を見て落胆しました。人類の一人である自分にも嫌気が差しました。
しかし「人類は優秀」というのは私の思い込みに過ぎなかったのです。私は人類と地球に対して真実とかけ離れた思いを勝手に抱き、それに反する面を見て嘆き絶望していたのです。
そんな私に、霊訓とニューズレターは衝撃の事実を明かしてくれました。それをまとめると二項目になります。
- 地球は数え切れないほど存在する惑星の中で、霊性進化レベルが下から二番目に低く、そこに住む地球人類もまた、未熟で野蛮な程度の悪い者の集まりである。
- 地上の大半の問題は、地球人の霊性レベルが最低であることが原因である。人類は肉主霊従・物主霊従の状態にあり、霊性進化の出発ラインにすら至っていない。
この事実に愕然としましたが、その一方では納得もしました。「人間として最低の歩みさえできていない哀れな者たち」とニューズレターに書かれていますが、全く持ってその通りだと思いました。
なぜなら自分自身の内面を見れば醜さが多数目につき、自分で自分を未熟で野蛮で程度が悪い人間だと思うからです。
また、私がこの世に対して抱いていた絶望の多くは、最下層に近い惑星ならではの事だと分かりました。
宇宙にはもっともっと進化した星が沢山あり、そこでは利他愛が当たり前の生活が営まれていることも知りました。
戦争やテロ、飢餓や貧困などの地球規模の問題から、自分の身近なトラブルまで、原因の全ては人類の霊性の低さにあることを知ると、高級霊ならずとも、この霊性の低い人類を救済しなければという気になります。
自分が地球に生まれたということは、霊性が低いがためであり、こんな私に人類救済ができるのかと思いますが、高級霊の道具になることで、人類救済に当たることは可能だと思いました。
私達人類は、低い霊性を高めるために地球に学びに来た、愛しき仲間なのです。
そう思うことで、耳を塞ぎたくなるような事件に出くわしても、冷静に見聞きし、それを真理普及のバネにできるようになりました。それどころか「多くの人に真理を知ってもらいたい!」という強い思いが持てるようになりました。
これからは真理を普及しながら、自分の霊性進化を果たしていきたいと思います。それができたなら、これ以上素晴らしいことはありませんし、これ以上の喜びもありません。
真理普及を人生のライフワークとし、価値ある生き方をしていきたいと思います。
2004年10月21日