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【第184回】 世界は軍備増強へ向かうのでしょうか?
今、世界は軍備増強へ向かいかねない状況にありますが、それは“霊的真理普及”によって霊的一大家族意識を地上人類に持たせて、恒久的平和を招来させんとする霊界の計画とは真逆です。
本来人間は、互助し協調し合うことで霊的成長し、その結果として平和な生活を営めるようになっているのですが、実際は互いに疑心暗鬼になり、武装することで“見せかけの平和”をかろうじて保ってきました。その“見せかけの平和”も今回のウクライナ侵攻でもろくも崩れました。それは今後日本でも、非核三原則や改憲の議論が盛んになることを示唆していますが、そうなった場合に具えて国民の一人として自分の考えをまとめておくことは必要だし義務だと思います。
日本の立地から見て軍事力が必要というのも、あくまで平和憲法を守るというのもありですが、一択するとなると葛藤が起きます。
それは、真理を知った以上は摂理に反する選択はしたくないという思いと、現実を考えないわけにはいかないという思いが交錯し、理想と現実の狭間で揺れ動くからです。
決められないからと言って、この世のことに無関心でいていいわけがないのは、シルバーバーチの言葉からもわかります。
俗世のことは無視しなさいと言っているのではありません。物的世界で自我を顕現させている以上は、その世界での義務というものがあります。
ただ自分の中にも大霊が宿っており、それが自分を通じて働くのだという、この事実は忘れてはなりません。その力は物的世界のいかなる悩みごとも克服します。
こうした難しい選択を迫られる中で救われるのは、どちらを選択しても動機が摂理に適うなら罰せられないし正しいとシルバーバーチが言っていることですが、重い選択を迫られるのは地上界だからです。ただ自分の中にも大霊が宿っており、それが自分を通じて働くのだという、この事実は忘れてはなりません。その力は物的世界のいかなる悩みごとも克服します。
(シルバーバーチの霊訓12/159)
進化の遅い地上界に発達レベルの異なる者が共に暮らしているため、どちらを選択したらよいのかわからないことが起きるのであり、その選択を重く感じるのは、霊と肉の間で葛藤が起きるからです。
霊主で選択すれば「軍事力はいらない」となりますが、現実を考えるとそうはいかないとなり、霊と肉のバランスが取りにくく葛藤するのです。
それについてシルバーバーチはこう言っています。
純粋に物的な弱みがバランスの取れた生き方を困難にさせる時期があることは確かです。
“純粋に物的な弱み”というのが大病や有事を指すのかは定かでありませんが、大病や有事のときには、肉体に意識が強く向くので霊肉のバランスが取りにくくなるのは確かです。(シルバーバーチの霊訓12/169)
そうした場合であっても、内部の霊力を駆使すれば悩みも葛藤も克服できるとシルバーバーチは言っています。
霊力駆使のために私たちがすべきことは、摂理に適う生き方への努力と、いかなるときも平静さを失わず、常に人の役に立つことをしていくことだと思います。
そうすれば魂の窓がいつも「OPEN状態」になり、霊力が流入してきて、重い選択を迫られた際には、その霊力を駆使して最善の選択ができると私は思うのです。
地上界で生きている限り、これからも重い選択を迫られることがあるでしょうが、それが地球の学び方ですし、それによって魂が鍛えられ逞しくなるので葛藤しつつも頑張りたいと思います!!!
2022年4月15日