先回も触れましたように、シルバーバーチが“欲望抑制の重要性”を道徳的観点からではなく、永遠の霊的観点から説いたことは本当に凄いことだと思います。
なぜならそれが私に欲望抑制を強く意識させ、「なんとしても清らかに生きて霊界へ帰ろう！」と決意させたのです。

高度成長期以降、日本では消費が美徳となり、それに伴い欲望抑制は過去の遺物となり、いまでは政府までが国民に消費を煽っています。
しかし少し前まで日本は、質素に慎ましく暮らすことが美徳だったのです。

この変わりようには驚きますが、道徳観念というのは国や時代によって変わるのであり、だからこそ永遠に変わらない霊的観点が必要なのです。

永遠に進化していく魂にとって欲望抑制がどう重要なのか。質素な生活は永遠を生きる私達にどう影響するのか。それを知ることが必要なのです。そうすれば誰もが欲望抑制に真剣に取り組むようになるはずなのです。

とは言っても消費が美徳の今の時代では、いくら霊的観点から説いたところで受け入れてはくれないでしょう。それどころか消費の落ち込みは経済停滞を招くと猛反発されるかもしれません。

しかし時期の来た人なら受け入れてくれます。
もちろんそれは少数派でしょうが、たとえ少数でも霊的観点から自らの欲望抑制に真剣に取り組み実践する人が現れれば世界は変わります。

なぜなら、その少数派の人達が世界を変える発端になるからです。
その人達はそれを機に、自分の人生を霊的観点から眺めるようになり、今世で為したことは、次の霊界生活や来世（再生人生）に影響することを強く実感するようになります。

そうなれば欲望抑制への意欲はますます湧き、“未来の自分にとって良くないことは絶対にしない！”と固く決意できます。

これが重要なのです！！
未来の自分に良い影響をもたらすのか（霊的成長になるのか）、悪い影響をもたらすのか（カルマになるのか）を考えて行動することが重要なのです。

こうした人が増えれば増えるほど、とうぜん世界は変わっていきます。
だからこそ、霊的観点が必要なのです！！

最後にシルバーバーチの言葉を引用します。


2014年03月14日