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【第128回】 「シルバーバーチの霊訓」はなぜ凄い - 16
先回に続いて“正しい神観”についてお話いたします。知っての通りスピリチュアリズムの信仰対象は神と神の摂理ですが、それは“スピリチュアリズムは神を正しく知ることから始まる。それが基本である”ということです。神を正しく知ることはスピリチュアリストの必須条件なのです。
しかし肉体に宿った未熟な意識体である私達に、無限の神の全てを知ることなど到底できません。全宇宙で最も偉大な完璧なる意識体の神を知るには、私達は小さすぎます。
でも絶対に、絶対に、諦めてはならないと思います。
なぜなら「神を知りたい!」という強い思いが、神をより正しく知ることになるからです。
私が曲がりなりにも神を知ることができたのは、「普及会」が5つの神観を示してくださったことに加え、「神を知りたい!」という願望が強くあったからです。
毎朝義務のようにぎこちなく行っていた神への祈りが、“神との楽しい語らいの時間”となり、さらに“神との深い交わりの時間”へと変化していったのは「神を知りたい!」と強く思っていたからです。
そして今では、神は偉大でありながら、とても身近な心から敬愛できる霊的親だと実感しています。
神を正しく知ることは、この世とあの世の成り立ちを理解することであり、それによって自分のいる地上界への理解が深まり、真理実践への意欲が高まります。
人と人との繋がりや、人と万物との繋がりを理解するにも、神の摂理の下に全ては存在することを理解するにも正しい神観が必要であり、正しい神観を知る効用は計り知れませんが、ここでは正しい神観のメリット(利点)と、間違った神観のデメリット(弊害)を見ていきます。
知っての通り一神教が正しい神観ですが、地上界には多神教がある上に、キリスト教やイスラム教のように間違った一神教もあります。
こうした間違った神観は、正しい神観の下に一つになるべき人類の心を分断させ、ときに宗教戦争を勃発させ、平和への道を閉ざします。とうぜん人々は霊的成長できません。
一方、正しい神観は全人類の心を一つにし、霊的同胞意識を持たせ、世界平和を実現させます。正しい神観の下で摂理に一致して生きて人々は霊的成長していきます。
まとめるとこうなります。
正しい神観のメリット → 霊的同胞意識を確立させ、世界平和を実現させる(地球規模の利得)。一人一人が霊的成長できる(個人の利得)。
間違った神観のデメリット → 戦争の原因となり、世界平和への道を閉ざす(地球規模の損失)。一人一人の霊的成長が阻害される(個人の損失)。
正しい神観のメリットが計り知れないのと同様、間違った神観のデメリットも計り知れないのですが、それを明示してくれた「シルバーバーチの霊訓」は、やはり凄い!です。
2013年10月15日