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【第18回】 「シルバーバーチは語る」第一章「シルバーバーチの使命」を学ぶ
今まで人類は神や霊界について、また自然法則について知らなさすぎました。霊的に無知であったと思います。そうした人類を覚醒させるために、霊界はイエスの死後から着々と準備を始め少しずつ地上に働きかけをしてきました。それは休むことなく続けられ今日のスピリチュアリズムの展開に至りました。今一番必要なのは、霊界の思いをしっかりと受け止め無私の心で霊界の手足となって働く地上の同志です。
霊界のため同胞のため、また何よりも自分の人生を最高に価値あるものにするため、真理をより一層深く学び霊界の道具として働いていきたいと思います。
私が始めて霊訓に触れたのは、今回採り上げる「シルバーバーチは語る」の一章ですが、読んだ私は霊界の組織の完璧性と霊力の凄さに大きな衝撃を受けました。
章の冒頭には、シルバーバーチによって地上に霊的メッセージが届けられるまでの様子が回顧する形で語られています。
そのメッセージの目的が人類救済であることを知り、私はさらなる衝撃を受けました。
人類ですら自らを救済することが出来ずに苦しんでいるというのに、霊界はそれをしようとしているのです。仮想の世界に迷い込んだような戸惑いを感じました。
それまでの私は、霊といえばモヤモヤとした中に、モヤモヤと何をする訳でもなく存在しているかのような印象しか持っていませんでした。
地上人生を終えた霊がどこで何をしているのか知る由もない私にとって、霊界が実在することすら驚きなのに、肉体を脱いだ後も生き生きと暮らしていることに愕然としました。
ましてや、そうした霊たちがプロジェクトを組み地上人類を救済しようとしていると誰が想像できましょう。天と地がひっくり返ったような衝撃でした。
その一方、語られている内容には、今までのどんな書物からも得られなかった確かな手応えを感じ、私はシルバーバーチの魅力にぐんぐんと引き付けられていきました。
知性溢れる滑らかな語り口には脈動感があり、私の霊に対する認識は一変しました。
霊たちは見えないだけですぐ傍にいるのです。しかも私たち人間と何ら変わらない豊かな感情と良識と知性を持ったまま死後もなお生き続け、同胞として心から人類を愛し心配し援助してくれていたのでした。
こうした多くの善霊たちによって導かれていることを知った私は、霊に対して信頼と親しみを持ちました。私の霊的覚醒の始まりです。
シルバーバーチには高級霊としての品格があります。一章を読んだだけでシルバーバーチがいかに高級霊であるかが分かります。それ以来シルバーバーチの霊訓は私の人生の指針となり愛読書となりました。
さてここで、一章から学んだことを4つに分けてお話させていただきます。
- シルバーバーチが使命を受けて霊界での準備が完了するまで
ここには、人類史上類のない高い世界からの霊的メッセージが地上へもたらされるまでの様子が語られています。
シルバーバーチは高級霊であるため波動の低い地上と直接の交信はできません。そこで霊界と地上の双方に霊媒を置く難しい状況下での通信となりましたが、それにも拘らずシルバーバーチは霊媒の潜在意識を介入させることなく100パーセント自分の考えを述べることができたとあります。
そしてここには、2つの重要ポイントがあります。- シルバーバーチの霊訓は、バーパネルが地上に誕生する前からの大変な準備があって降ろされたものである
- シルバーバーチの霊媒現象は、人類史上類を見ない完璧な域に達したものである
さらに驚いたのは霊界の導きの凄さです。シルバーバーチの交霊界のメンバーたちは、霊界の働きかけで本人も気付かない内に、いつの間にか歴史的な霊媒現象に立ち会っていたのです。霊界の導きとはこういうもののようです。
バーバーネルもサークルのメンバーも、初めから意識して交霊会に行ったのではありません。「何となく」とか「ふと思って」といったひやかし程度の感覚で行ったのです。霊界の導きとはこうした形で来ますから、はっきりと自覚することはできません。なぜこうなったのか分からないことが霊界による導きなのだと思います。
私たちが今地上でスピリチュアリズムに出合い、霊的真理を指針として人生を歩み出しているのは、単なる偶然ではなく私たちの知らないところで霊界の導きがあったからです。
伝道においても相手との出会いはこうした形でなされます。伝えたい、道具になりたいという純粋な意欲と信念をもっていれば、導きによって引き合わされるのです。
また私がこうしてサイトを開くに至ったのも、守護霊や霊界の導きによるものです。思っている以上に私たちは霊界から多くの導きを受けていることを知りました。
「何となくそうした」と「ふと思った」というのが霊界の導きのキーワードです。 - シルバーバーチが自分の使命と真理を伝える際の決意を語る
私たちスピリチュアリストがライフワークとしている真理の普及は、シルバーバーチの使命と同じです。ですから人類に霊的真理を伝えていく時のシルバーバーチの心構えや決意はそのまま私たちスピリチュアリストが見習うことでもあります。その見習うべき教訓として次の5つが挙げられます。- 霊的真理を説く(霊的真理を正確に伝えていく)
- 理性をもった大人の魂に訴える(時の来た人に伝えていく)
- 単純な分かりやすい形で説く(実際の生活に役立つように説く)
- 慈しみの心で接する(分からない人には同情し愛の心で見る)
- 真理の実践者として模範を示す(スピリチュアリスト自らが模範となる生き方をすることで、スピリチュアリズムの素晴らしさを示す)
- スピリチュアリズムの展開の様子について
シルバーバーチや高級霊の尽力によって、スピリチュアリズムは徐々に実を結び始めていますが、しかし地上にはまだまだ成さねばならない多くの矛盾や問題が山積しています。戦争あり、飢餓あり、迷信や病気など多くの解決せねばならないことがあります。 - シルバーバーチの高級霊としての人格について
ここには、高級霊としての内面的なことが具体的に語られていますが、それはスピリチュアリスト自身が身に付けなければならない内面的な要素です。- マウスピースにすぎない。(個人的栄誉・報償は求めない)
- 道具であることに喜びをもつ。(人類救済プロジェクトの地上の一員であることに誇りを持つ)
- ただお役に立てばそれでいい。(純粋な心で滅私となって働く)
さてここで、私たちが真理を読む意味について考えてみますと……
それは、自然法則を知る・心霊を高める・霊的感性を取り戻すなど沢山の意味がありますが、その一つには高級霊の生き方を見習うことやシルバーバーチの考え方や物の見方を手本にして、自らの人生に起こる様々な問題に対処していくという実践的な意味もあります。
ですからシルバーバーチの霊訓を学んだら常に実生活に活かすよう心掛けなくては意味がありません。それでこそ真理に出合った価値が出てきます。
私が霊訓に出合ったのは数年前のことですが、当時と比べ私は随分と変わりました。
人生に奥行きができ間口が広がりました。寛容心が養われ許容範囲が広がりました。霊的なたくましさが身につきました。そしてなによりも嬉しいのは精神の自由を得て素直になれたことです。
霊訓は学べば学ぶほどその価値が分かってきます。学ばない限り価値を知ることはできません。
霊訓を学ぶ上においてはこれで善しという終りはありませんから、これからもなお一層真理を深く学び実践し効率よく霊的成長をしていきたいと思います。
2005年04月21日