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【第99回】 「思想2」の3章から思うこと - 8

最終回の今回は、“霊魂への確信”が、“9つの摂理”の理解につながることをお話させていただきます。

スピリチュアリズムが、霊魂の存在を信じることから始まるのは周知のことですが、それは霊魂の存在が確信できないかぎり、“9つの摂理”の理解は難しいと言うことです。
しかし逆に、“9つの摂理”の理解が、霊魂の確信ならびに霊魂の実感度を高めることにもなります。

“9つの摂理”の中で基本となるのは、「霊優位の法則」ですが、この法則の理解にも、霊魂の確信が必要です。なぜなら霊魂を確信すればこそ、「霊優位の生き方をしよう!」と思うからです。

また、利他愛の発現にも、霊魂の確信が必要です(利他性の法則)。
人間は肉体をまとってはいても、その本質は霊魂だと思えばこそ、全人類を霊的同胞として愛せるのです。

摂理に適った選択をするにも(自由意志の法則)、
償いに苦しみは付きものだと理解するにも(償いの法則)、

犯した罪は、ときに霊界にまで持ち越されること(因果の法則)、
為した行為の責任は、すべて自分でとらなければならないこと(自己責任の法則)、
自己犠牲ほど、尊いことはないこと(自己犠牲の法則)、
正しい目的のための苦難は、霊的成長になることを理解するにも(苦難の法則)、
霊魂の確信が必要です。

ましてや、“人間は、永遠に霊的進化する存在である”ことの理解には、霊魂の確信が絶対に必要です(永遠の霊的進化の法則)。
なぜなら肉体が人間だと思っているうちは、永遠の進化など絵空事で、とても信じられないからです。

地上人生を一瞬の間だと思うにも、霊魂の確信が必要です。霊魂の確信が、地上人生を一瞬の間にするからです。

祈りにおいても同じです。霊魂として祈るから正しく祈れるのです。

スピリチュアリズムの前提が、霊魂の存在の確信と実感にある以上、私達スピリチュアリストは、その確信と実感に日々努めなければなりません。
そして地上人生を霊魂として(霊的存在として)、物質中心の世相に惑わされることなく、正々堂々と生きていかなければならないのです。

これからも、“9つの摂理”の理解に努め、霊魂として高潔な地上人生を送っていきたいと、強く強く思います。

2011年05月15日