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【第166回】始めて知った“神とはすがる存在ではないこと!!”

スピリチュアリズムは、これまで地上宗教が強調してきた“愛の神”に代わって“摂理の神”を強調していますが、それにより地上世界には宗教革命・信仰革命が起きると「思想2」に書かれています。

その革命とは、これまで苦難に遭遇すると人々は優しい“愛の神”にすがり助けを求めて祈り願ってきたのがそうでなくなることです。

“摂理の神”を知ることで、苦難に遭遇する原因は全て自分にあると知り、いかなる苦難も摂理にそって乗り越えることが「苦難への正しい対処」だと理解します。

すなわち“摂理の神”によって「他力本願・他力救済」から「自力本願・自力救済」へと変わるということですが、これこそが“神に正しく向き合うこと”であり“神と神の摂理への正しい信仰”だと私は思います。

つまり“神とは直接的にすがる存在ではない”ことを知ることで、人類に魂の革命が起きるのです。理不尽に思える出来事と遭遇しても“全てはこれまでの自分の所業による”と諦念を持って耐え忍べるのです。甘受できるのです。

なぜなら“摂理の神”によって「完璧な原因結果の法則」が全大宇宙を支配していることを知り、摂理を外れて起きることは何もない!と悟るからです。

それにより地上人生に不平不満を持つ者はいなくなり、誰もが思念・言動の全てを摂理にそわせる努力をするようになります。しかしその実現は遥か先のことです。

なぜなら普段信仰心のない人でも初詣に出かけて家内安全や無病息災、家庭円満を神仏にお願する風習が根強く残っているからです。
無論それは新年を迎えて心新たに改めて神仏にご加護をお願いする程度のことでしょうけれど・・・

それと地上界には数多の間違った宗教があることも問題です。
しかし霊的真理が降ろされた以上、時間はかかっても宗教革命・信仰革命は必ず起きる!と私は確信します。

その暁には神社・仏閣・教会・モスク・シナゴーグなどの宗教的建造物は、神や信仰と無縁であると人々は知り、それらの建造物は“信仰的価値”から“芸術・美術的価値”へと変っていくはずです。

また人々の健康への概念も変わります。健康とは霊・精神・肉体の三位の調和状態をいい、摂理に適って生きることで健康が得られることを悟ります。

こうして人類は自らの力で自らの肉体・精神・霊を救済し霊的自立していきますが、これこそが“摂理の神”を知る恩恵だと私は思います。

なぜなら優しい“愛の神”にただすがるだけでは、自力救済も霊的自立も果たせないからです。

私の人生も“摂理の神”によって大きく変革しましたが、その一番はどんな苦難も感謝して甘受できるようになったことです。

これほど“摂理の神”を知ることは人類にとって有益なのです。
スピリチュアリズムが“摂理の神”を強調するのは当然であり、それを人々に先駆けて知った私達スピリチュアリストは本当に幸せ者だと心から思います!!

2018年09月20日