今回は、人類が物質主義から抜け出すにも、“霊界への強い信頼”が必要であることをお話したいと思います。

人類が物質主義に陥るのは、霊的無知が原因であることは明白です。
肉体を自分だと思うから物質主義に陥るのです。

であるなら、人間は死後も生き続ける霊的存在であることを知れば物質主義から抜け出せるのかとなると、現実はそう簡単ではありません。

なぜなら死後存続を知っているスピリチュアリストでさえ、物質主義からなかなか抜け出せない現実があるからです。

その原因となると、今生きている世界が物質一色の霊的無知の世界だからだと私は思います。

霊的光りが全く届かない、お金と物と権力が物を言う世界では、真理を知っても物質主義から抜け出すのは容易ではありません。まして霊中心に生きるのは大変なことです。

そこで必要なのが、死後の世界・霊界への強い信頼です。
霊界への強い信頼があって始めて、生き方を物から霊へと容易に変えられるのです。迷いや躊躇いがなくなるのです。

それは永遠から地上界を見るからです。
永遠から見た結果、物質主義で生きるのは損！、霊中心で生きるのは得！だと得心するのです。

何が得なのかと言えば、“得るものの価値”が全く違うことです。

物質主義で得た物的宝は一時的なものであるのに対し、霊中心で得た霊的宝は永遠です。

物的宝は肉体の死と共になくなるのに、霊的宝は肉体を失ってもなくなりません。

物的宝は地上限りのガラクタであり、やがて朽ち果てるのに、霊的宝は永遠に輝き続け、その輝きは次第に増していきます。

物的宝に対する貪欲はカルマになるのに、霊的宝に対する貪欲は霊的成長を促します。

すなわち物質主義に徹すれば徹するほど損する、霊中心に徹すれば徹するほど得するということです。

これはシルバーバーチが繰り返し言っていることですが、これが真実なのです。

それでもまだ霊中心の生き方に迷いや躊躇いがあるのであれば、是非ご自身で損得勘定をしてみてください！！

その結果、物質主義の方が得という結論が出たらそれは勘定に不備があります。勘定の仕方が間違っています。

損得勘定のキーワードは“永遠”です。それを基点に勘定すれば霊中心の方が得という結論が出るはずなのです。

永遠の進化の基礎になる地上人生を、どう生きるかの選択は非常に重要です。

ですからどうぞ皆様、じっくりと秋の夜長、物質主義か！霊中心か！そのどちらが得か！を勘定なさってみてください！！

くれぐれも勘定違いなさいませんように……

（次回に続きます）

2011年10月15日