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【第125回】 「シルバーバーチの霊訓」はなぜ凄い - 13

今回は地上界で行われている祈りの多くが、“間違った祈り”であることを取り上げます。

まず宗教の祈りですが、シルバーバーチが言うように地上宗教は全て間違っていますから、祈りもとうぜん間違っています。

それは、祈りを捧げる神の概念そのものが間違っていること、
真心から出た言葉で祈らなければならないのに、紋切り型であること、
祈りが目的になっていること、
祈りは信仰の証ではないのに、信仰の証になっていることです。

祈りはあくまで霊的意識を高める手段であって、信仰の証でも目的でもありません。
だからシルバーバーチは、祈れないときはムリに祈らなくてよいと言っているのです。

霊的意識を高めて利他愛を実践することが祈りの目的であり、霊主で利他愛を実践する行為こそが信仰の証なのです。

ところで地上界には、こうした宗教による間違った祈り以外にも、沢山の間違った祈りがあります。

初詣や合格祈願、病気治癒の祈りなどはそのよい例ですが、祈りが嫌いだった私でも、受験が近づけば合格祈願をし、病気になれば治癒祈願をし、お正月になれば初詣に行っていました。

それは祈りというよりも慣習的な行事?として行っていたにすぎませんが、間違った祈りであることに変わりはありません。

なぜなら、これらの祈りは、自分の願いを叶えてもらうための利己的で物質的な祈りだからです。効果がないばかりか魂を汚し、その低い波長に低級霊が引き寄せられてくるので厄介です。

一方、自分を人のために役立たせてほしいという利他的で霊的な正しい祈りは、その高い波長に善霊が引き寄せられて、援助と役立つチャンスを与えてくれます。

それにより地上人生の目的である霊的成長が果たせたならば、祈りの効用は計り知れないと言えます。

神の創造原理が利他愛にある以上、祈りも利他愛発露を願ってこそ効果があるのです。それは、もしも全人類が正しい祈りをしたならば、誰もが善霊の援助のもとに利他愛を発現し、地上界はたちどころに平和になるということです。

正しい祈りには、それほどの効用・効果があるのです。

さて結論ですが、間違った祈りなら当然しない方がよく、正しい祈りなら断然した方がよいとなります。 

合格祈願には「落ちついて受験できるよう、力を与えてください!」、病気治癒の祈願には「病気に立ち向かう力を授けてください!」と祈るのが摂理に適う祈りであると知ったのも「シルバーバーチの霊訓」からです。

「シルバーバーチの霊訓」は、やはり凄い!です。

2013年07月15日