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【第181回】後悔することは誰にもあるけれど……

ふとしたことで過去を振り返ることは誰にもあることですが、それがきっかけとなって「あんなこと、しなければ良かった」とか、「なんで、あんなこと言ったんだろう?」などと、後悔の念に苛まれることが時にあります。

そうなると過去の言動が次から次へと掘り起こされ、それはいつしか“後悔ループ”となって心を締めつけてきますが、ひとたびそうなると、そこからなかなか抜け出せなくなります。

もちろん頭では、後悔したところで何も変わらないし、無かったことにはできないとわかっているのですが……

それでも後悔するのは、その言動のすべてが「自分の未熟さのせい」だとわかっているからで、それに辟易するのです。

とは言え、今でも未熟であることに変わりはありません。ただ当時の未熟さは、今よりひどかったので、そこにへこむのです。

ですが、これは正しい反省・内省ではありません。なぜならシルバーバーチがこう言っているからです。

「過ぎ去ったことは、そこから教訓を学ぶためでなければ、つまり失敗をどう正すか、二度と過ちを犯さないためには、どうすべきかを反省するためでなければ、むやみに振り返るべきものではありません。

未来に目をやり、今日行うことを、これから訪れるより立派な日のための下地としなければなりません。
(シルバーバーチの霊訓3/54)
地上人は押しなべて未熟ですから、後悔するような言動をくり返しがちですが、そうした中で未熟さを補いつつ成長していくのであり、

もしも後悔することがないほど成長した霊であったなら、そもそも地上界に生れる必要はないわけで、失敗し後悔し反省し、そこから学び成長していくのが地上人であり地上界なのです。

なのに何度も何度も後悔するなら、それは失敗、後悔から全く学んでいないことになりますが、なんと私は“後悔ループ”から脱け出す最善の方法を霊的真理から取得したのでした。

それは「地上人類救済のために滅私になって働くこと」です。

自分中心に生きているから後悔するのであって、生き方を人類救済という他者優先へ変えたならば、過去の自分の言動など構っていられなくなります。

そこで結論ですが、後悔の念に苛まれそうになったら、人類救済へと意識を切り替えて、滅私となって働くことです。そうすれば自ずと意識は未来へ向き、後悔の念は吹き飛んでしまいます。

そして私は改めて確信したのでした!!!

「霊界の道具」として滅私になって働くことは、“地上人生最高の生き方”だと。

2021年9月15日