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【第109回】 真理の理解度は、真理の実践と活用の度合いに比例する

今回は「真理を学んでいるのに、一向に理解が深まらない」という皆様からのメールにお答えしたいと思います。

まず私が思うのは、“真理の理解度は、真理の実践と活用の度合いに比例する”ということです。
なぜなら真理は実践・活用するためのものであり、実践・活用に比例して理解が深まるのは神の公平さの表れだと思うからです。

それに実践・活用しようとすれば、心の中心に真理が置かれるようになるので、霊的視野で物事を見るようになります。それが真理の理解を深めさせるのです。

たとえばホームレスのいる社会を誰も良い社会(健全な社会)とは思いません。ではセレブのいる社会はどうでしょうか?

どちらも霊的には良い社会とはいえませんが、物的に見ればセレブほど羨ましい存在はいません。
霊的視野で見て始めて、ホームレスもセレブのいる社会も良くないと判断できるのです。“神の公平の原理”と、“利他愛の摂理”に反することが分かるのです。

では、宝くじが発売される社会はどうでしょうか?

これも霊的には良くありません。
なぜなら真面目に働くことを国民に奨励する立場の国が、一攫千金をねらうバクチまがいの事業(利己主義と物質主義を煽る事業)を承認しているからです。
しかし物的には、宝くじの当選は超ラッキーであり誰もが望むところです。

人類の常識が真理と一致するとは限らないのです。むしろその逆の方が多いのです。だから真理の深い理解には霊的視野が必要なのです。

霊的視野とは摂理に適った見方をすることですが、霊的見方と地上的見方を対比させることが深い理解には必要なのです。

社会の出来事はもとより、家族・仕事、恋愛・結婚、病気・災害、葬儀・墓といった身近な事柄を、霊的視野で見ることで理解が深まるのです。

それによって、これまで当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなること、覆されることが重要なのです。

それはすなわち、物的視野で見ているかぎり真理の理解は深まらないということです。霊界人と同じ立場で地上界を見ることができてこそ理解が深まるのです。

ですから皆様にはぜひ、霊的視野で見る習慣をつけていただきたいのです!!

そうすれば面白いほど深く理解できるようになり、真理の理解がたまらなく楽しくなります。

それもそのはずです……真理を深く理解することは、神の御心を知ることに他ならないからです。

“親の心子知らず”でいるより、“親の心子良く知る”方が、地上人生はずっと楽しくずっと価値あるものになります。だから頑張りましょう!!

私も、もっともっと貪欲に真理の理解を深め、もっともっと親の心を知りたいと思います。

2012年03月15日