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【第42回】 シルバーバーチの言葉に励まされる

今回はスピリチュアリストとして踏ん張る力がもっと欲しいと思った時に、好んで読む霊訓の一文をご紹介したいと思います。短文ではありますが、その中には、スピリチュアリストへのシルバーバーチの思いが語られており、読むたびに感動の涙と共に、スピリチュアリストとしての自覚と普及への意欲が高まります。
私としては、たった一言であっても、私の述べたことの中にあなた方の励みになり元気づけ感動させるものを見い出していただければ、もうそれだけで嬉しいのです。

私たちに必要なのは霊の道具となるべきあなた方です。豪華なビルや教会や寺院や会館ではありません。それはそれなりの機能があることは認めますが、霊の力はそんな建物に宿るのではありません。人間を通して授けられるのであり、顕幽の巨大な連絡網のつなぎ手として掛けがえのない大切なものです。
その道具たらんとして謙虚に一身を擲ってくれる人間一人の方が、そうした建造物全部よりも遥かに大切です。頑張って下さい。

そしてこれからも機会を逃さず人のため、人のため、という心がけを忘れないで下さい。世間の拍手喝采を求めてはなりません。この世に生まれたそもそもの目的を果たしているのだという自覚をもち、地上に別れを告げる時が来た時に何一つ思い残すことのないよう、精一杯努力して下さい。
(シルバーバーチの霊訓1/114ページ)
なんと励みになる一文でしょう。
中でも特に励みになるのは、シルバーバーチが私達スピリチュアリストを顕幽二つの世界のつなぎ手として「掛けがえのない大切なもの」と位置づけていることと、スピリチュアリズムに人生を捧げようという人間であるなら、たとえ一人でも「地球上の聖堂や建造物全部を合わせたより大切である」と言っていることです。

つまりシルバーバーチは、気概あるスピリチュアリストなら、地球上のいかなる聖堂や建造物を合わせたよりも遥かに価値があり大切だと言っているのです。スピリチュアリストとしてこれほど励みになる言葉はありません。
それはまた、霊界が道具になる人を懸命に求めている証であり、スピリチュアリストに献身性を求めている証拠です。

こうした霊界の思いを知ると、霊界の期待に沿いたいという強い思いが湧いて来ますが、その思いをさらに高めるために、「自分の献身しようという意志力は、地上のいかなる大聖堂よりも霊力を地上に降ろす力になる」と強くイメージするようにしています。
すると、自然と霊的意識が高まり、スピリチュアリズムへ献身しようという強い思いが湧いてきます。

さらにシルバーバーチは、真理を普及する仕事は世間の賞賛を浴びるものではないことを念頭に置いて、「世間の評価を気にしてはならない」と戒めていますが、その言葉からは「世間から認められなくても、霊界はあなた方の働きをちゃんと見ていますよ。だから世間の賞賛など気にしないで霊界を信じて頑張るのですよ」というスピリチュアリストへの労わりが伝わってきます。

霊界の道具という裏方の仕事に携わる者を、シルバーバーチは懸命に励ましてくれているのです。それは次のシルバーバーチの言葉からも窺えます。
その霊的知識の普及に手を貸してくださるものは、それが一個人であってもグループであっても、私はその努力に対して賞賛の拍手を贈りたいと思います。
(シルバーバーチの霊訓1/176ページ)
そこで、私はこう決意しました。
”高級霊のもとで働けるだけで最高の幸せを頂いているのだから、世間の賞賛は求めない。それどころか、世間から何と思われても構わない。霊界の道具として使って頂くことだけに意識を向けて、今後の地上人生を歩んでいこう。高級霊の期待に応えられる逞しいスピリチュアリストになろう”

2006年08月15日