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【第65回】 神との正しい関係は、スピリチュアリズムの基本

始めにシルバーバーチの言葉を引用します。
しょせんは一個の人間にすぎない者に、過度の崇敬を向けてはなりません。
(霊性進化の道しるべ/164ページ)
人間を頼りにしてはいけません。いかに地位の高い人であっても頼りにしてはいけません。地上界のその向こうへ目をやってください。人類のためを思って待ちかまえている霊達からのインスピレーションに耳を済ませてください。
(シルバーバーチは語る/290ページ)
地上人はとかく、政治家や宗教家、学者など著名な人を崇敬する傾向があります。あるいは、崇敬とまでいかなくても、教師や上司、親や先輩など身近な人を頼りにすることがありますが、スピリチュアリストはそうであってはならないとシルバーバーチは言っています。

なぜなら、スピリチュアリストが頼るのは、神と神の摂理以外あってはならないからです。それはすなわち、人間的繋がり(横の愛)よりも、神との繋がり(縦の愛)を大切にするということですが、見ることも話すこともできない神と繋がるのは、並大抵のことではありません。
そこで、ついつい見えて話せて温もりのある人間を頼ってしまうのですが、それではいつまでも神と繋がりません。
よって神と繋がるには、“自分が頼るのは、神と神の摂理以外にない ! ”と強く決意すること、これまでの人間関係を失っても“神と絶対に繋がるんだ ! ”と強く覚悟することです。

神との関係を築く上で、もう一つ問題になるのが“家族との関係”です。なぜなら、家族は私達にとって一番頼り頼られる関係、すなわち“最も強い横の愛”だからです。
その家族と“けじめある関係”が築けなければ、神と正しい関係を築くことはできません。その“けじめある関係”とは、神の子として互いが自立した関係になることですが、その際家族がスピリチュアリストでなくても、こちらに神との関係を優先する姿勢と、家族を霊的同胞として尊重する気持ちがあればそれで十分だと思います。

こうした孤独で厳しい試練を通して神と繋がり、神と摂理への絶対信頼・信仰が持てるようになるのです。
忘れてならないのは、“心の寂しさ”を人間(横の愛)で埋めているうちは、神との正しい関係(縦の愛)は築けないということです。

PS. 縦の愛・横の愛については、ニューズレター4号をご参照下さい。

2008年07月15日