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【第175回】今回のコロナ禍が教えてくれたこと

今回のコロナ禍が私たちに教えてくれたのは、“一人一人の行動が社会にどう影響を与えるか”ということでした。

スピリチュアリストならば一人一人の行動がどう社会に影響を及ぼすか、それによりどういう社会が構築されるか、さらにどういう悲劇が発生するかを理解しています。

だからこそスピリチュアリストは、自らの行動を摂理に適うものにしようと日々努めています。しかし真理を知らなければ、人間一人の行動が社会や世界にどう影響を与えるかなど考えもしないか、考えたとしてもはっきりとは分からないと思います。

でも私たちは、霊的真理から人類の利己主義と物質中心主義の行動・生き方が、地上界に悲劇を発生させることを理解しています。

それと同様に、コロナ禍の発生も人類の摂理違反の結果だと理解しています。しかしそれは真理を知っているからです。

そうした中での外出自粛要請は、一人一人の行動が社会にどう影響を与えるかを少なからず考える機会になったと私は思います。

国民の行動がコロナ感染を拡大させたり抑制したりする事実は、生死にかかわる切実な問題だけに理解しやすいと思います。

なので、そこから発展して一人一人の行動が地上世界を構築するのだと理解できたら、コロナ禍も無駄ではありません。

今回のアメリカのデモも香港問題も、すべては肉主という摂理違反から発生しています。

他者を省みない摂理に反する利己主義と物質中心主義の行動・生き方が、世界の問題の根本原因であり、「餓死・貧困」「紛争・戦争」「間違った宗教」「環境破壊・動物虐待」「精神の堕落」といった悲劇を発生させているのは事実であり、それを今回の感染症から気づけたならば災いも福になるのです。

連日、感染者数が数字で出る今の状況は、自らの行動を各自が省みるチャンスであり、それによって行動変容が為されたならコロナ禍を終息させられます。

それと同様に、地上界の悲劇も終息させられると人類が理解できたなら、多くの犠牲者を出しているコロナ禍は善因になります。

つまりコロナ禍を善因にするには、地上界の悲劇を人類の行動変容で撲滅させられたときということです。

“悲劇の撲滅”という善果を収穫したいですが、それには真理普及が不可欠ですね。


PS:
「自分さえよければ」という利己主義が横行したのは、戦後の民主主義のせいだとよく言われますが、果たしてそうでしょうか。
それだと利己主義イコール民主主義になってしまいます。

私は、民主主義には自主的に一人一人が他者を尊重することが含まれていると思っています。
他人を尊重してこそ民主主義であり、互いを尊重する国家を民主主義国家というと思うのです。もちろん主権は国民にあります。

そこでコロナ禍を機会に、互いを尊重し合う堅実な利他愛の国づくりを為政者にお願いいたします。世界は変わる時期に来ています。

2020年6月15日