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【第10回】 NHK大河ドラマ「新選組!」を見て

新選組の活躍とスピリチュアリズムの勃興はほぼ同じ時代です。近藤勇や土方歳三が生まれてわずか十数年後、米国ではフォックス家事件がありましたが、日本では切腹や斬首がまかり通っており、また米国でも南北戦争や奴隷解放などがあり、時代は大きく動いていました。そうした時代にあって、当時の人々は精一杯生き、それぞれに忠誠を尽くしていたのであろうと思います。

新選組の隊士たちが身分制度の中で必死に生き抜いた事は想像に難くなく、それぞれの立場や正義で国を思い日本の将来を懸命に考えていた事と思われます。小さな日本国が近代化に向かう過渡期の混乱は、頻繁に変わる年号からも窺い知れます。それは激動する時代の象徴のように思います。

しかし、新選組の行為を霊訓に照らして見た時、真理から余りにもかけ離れていて辛く悲しい思いにさせられます。小さな枠の中で自分たちの法度を作り、破れば切腹とは今の私たちの常識では理解し難い事です。
仲間が仲間に切腹を強要し、またそれに従わざるを得なかったあの時代から見れば、今の日本は随分と進歩したと思います。もっともそれは見かけだけで、地上世界が今もって弱肉強食である事に変わりはありません。

こうした地上人類の混迷振りを見て、霊界は人類救済の大プロジェクトを組み、救いの手を差し伸べたのだと思います。霊界からの救済作戦なくして、人類はもはや自助努力ではどうする事もできない状況になってしまっています。

こうした霊的覚醒しない地上人類に対し、シルバーバーチは、次のように述べています。
人間はやはり神の摂理にのっとった生き方をしなければならないのだと思い知るまでは、混沌と破綻と悲劇と崩壊の止む時はないでしょう。
(シルバーバーチの霊訓12/24ページ)
言う通りだと思います。地上人類が平和を希求するのであれば神の摂理を知り、それに従った生き方をする以外に方法はないと思います。
さらにシルバーバーチは、霊界から見た地上の様子を次のように伝えてきています。
皆さんを取り巻いている雰囲気と、地上全体を取り巻いている大気が、憎悪と凶暴性に満ちていて、私達が突き抜けるのに苦心惨憺することがあります。霊の目には見るも恐ろしい様相を呈しています。私たち霊団はそうした病める地上世界─貪欲をむき出しにし、利己主義が支配し、本来の霊的属性を発揮している人がホンの一握りしかいない世界を何とかして改めたいと望んでいるのです。
(シルバーバーチの霊訓12/25ページ)
霊界から見た地上の恐ろしさは、私が大河ドラマ「新選組!」を見て思う気持ちと似ているように思います。画面に映し出される残酷で野蛮な行為は、史実に基づいているだけに生々しく心が痛み、辛い気持ちにさせられますが、しかしそれはそのまま霊界人が地上を見ている気持ちなのだと思います。

幕末の動乱を生き抜いた人々も、経済的動乱の今を生きる私達も、霊的無知ゆえに野蛮な行為を繰り返しています。時代が変わっても、人類の利己主義と物質主義は少しも変わらないのです。その原因は唯一つ霊的真理を知らないことにあります。霊的無知による霊性の低さが原因なのです。

新選組の隊士たちが多くの困難や苦しみに遭遇しながら人生を駆け抜けたように、私もまた人並に様々な困難や苦しみに遭遇してきましたが、新撰組の隊士と違うのは、霊的真理を知っていることです。それは何と幸せなことかと思います。

ところで幕末を駆け足で生きた人達は、今霊界でどうしているのでしょう。地上で真理を学ばなかった穴埋めをしようと当読書会に霊として参加しているかもしれません。あるいは霊的覚醒して地球浄化のために働いているかもしれません。

地上にいようと霊界にいようと、私たちは霊的仲間であり兄弟姉妹であり、共に進化していく神の子なのですから、協調しあって地球と地球圏霊界の美化のために力を尽くして働いていきたいと思います。

2004年12月16日