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【第2回】 シルバーバーチの霊訓は顕幽二つの世界の共著

シルバーバーチの霊訓は、霊界の主導で顕幽二つの世界が協力しあって作り上げた共著であり、歴史上類の無い一大傑作であると思います。

その訓えは、優しくて厳しい、厳しくて優しい人類への情愛が溢れており、まるでシルバーバーチから直に語りかけられているような親近感と温もりがあります。それによって、私はあたかもハンネン・スワッファー・ホームサークルに招待されているように感じて、とても幸せな気分になります。それは、何ものにも代えがたい至福のひとときです。

霊訓が今存在する背景には、霊界の多大な尽力があっての事ですが、それに加えてその価値を正しく受け止め正しく評価し、後世に残してくれた英国の人々の尽力を感じます。

私が誕生した時には、すでに英国では交霊会が開かれており、それがつい二十年前まで続いていた事を知った時の私は、大きな衝撃を受けました。人生の目的が分からず落胆と絶望の最中にあった時、時を同じくして、英国では霊界からの救済活動が始まっていたと思うと感無量です。

さらに、その訓えを、日本に居ながら大して労せず賜る事ができたのは、幸運としか言いようがありません。奇跡に近いとすら思います。

しかし、そこには日本スピリチュアリズムサークル「心の道場」の普及への尽力が大きく関係しています。心の道場の普及と利他愛に徹する純粋な姿勢は、利己性の強い世にあってもやればできる事を私に教えてくれました。

それまでの私は「こんな自分に何ができるのだろう」と考えてなかなか行動できずにいましたが、ただやらなかっただけなのだという事が分かり、自分を戒め反省しました。

ニューズレターには徹底して実践の重要性が示唆されており、実践してこそ価値があると繰り返し繰り返し述べられているにも関わらず、行動できなかった自分を恥じました。訓えを実践しないのであれば霊訓を学ぶ資格がないのです。それほど実践が重要なのです。

心の道場は、現実の生活の中で訓えに忠実に従い、最高の利他愛を実践している模範です。身近な日本の中に見習う手本がある事は、なんと心強く幸せなことかと思います。

こうした多くの人々と霊界の尽力を考えると、なんとしても訓えに忠実に生き、普及しなければならないという気持ちが湧き上ってきます。

霊訓のあちらこちらには、交霊会が催された際の霊界側の並々ならぬ苦労も明かされていますが、それを知れば知るほど、今こうして霊訓を手にし、好きな時に好きな場所で学べる事はなんと幸せな事でしょう。

英国の小さな交霊会発の訓えが、はるか遠い日本にいる私の苦悩をすべて取り除き、絶望を希望に変えたのですから、その訓えはどんな金銀財宝よりも価値があります。

心の道場やハンネン・スワッファー・ホームサークルの方々が私にしてくれたように、私も普及に力を注いでいきたいと思っています。

2004年08月29日