霊的真理はまず自らが実践しなければなりませんが、同時に時機の来た1人でも多くの方に真理を普及したいと思います。
それは霊界を発つときに「今生は真理普及に携わる」と決めて再生してきたからであり、その決意が成就されていく過程をシルバーバーチはこう述べています。

ここから分かるのは、今生で成就すべきことを決定づけるのは各自の霊性であり、その霊性が原動力となって真理普及を成就させるということですが、それを自分に当てはめてみますと……

私が地上界の悲劇を見聞きするたびに、まるでマグマが地底から吹き出すがごとく真理普及への意欲が心の底から湧き上がるのは、それこそが私が今生で成就すべきことだからです。顕在意識で認識していなくても、霊界で決意したことなので湧き上がるのですが、それは私が霊的存在である証です。

霊的存在だからこそ、次元の異なる霊界での決意が地上界に誕生後に思い出され、その成就へと駆り立てられるのです。
潜在意識（インディビジュアリティー)で決意したことが、地上界では顕在意識中の霊的意識に湧出してくるのは、摂理がそうなっているからです。

もちろん霊界での決意は人によって異なりますが、その目的は全人類同じ「霊的成長」です。
地上的体験を通して霊的成長を為して霊界へ帰る・・そのために私たちは地上界に誕生してきたのです。

そう分かると、全ての人の人生が愛しく貴重に思え、全ての人に霊界での決意を成就して霊界へ帰ってほしい！という切なる思いに駆られます。

しかし今の地上界は、利己主義と物質主義が蔓延していて、それに流されたなら霊界での決意は顕在意識中の霊的意識に湧出してこなくなります。

ですが有難いことに、地上界では誰もが苦難に遭遇するようになっており、それが触媒となって顕在意識中に湧出してくるように摂理はなっています。

そう知ると地上人が嫌う苦難との遭遇がとても価値あることに思えてきて、地上での体験には何一つ無駄はないのだと改めて思います。

ただ地上人の多くは、まだまだ精妙で霊妙な霊的波動に感応できないために、苦難に遭遇しても霊的真理へ導かれる人はごく少数です。それでも、霊界が昼夜を問わず働きかけてくれているので、必ずや霊的真理は地上界に行きわたると私は固く信じています。

焦らず、地道に、真理普及に携わっていこうと思います。それが今回私が地上人生で成就すべきことだからです。

2019年11月15日