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【第52回】 “先に霊ありき、肉体はそのあとに授かったもの”

「ホワイト・イーグルの霊示/霊性進化の道」(潮文社出版)の中の一節、
人はその創造の初め、ロゴス(神の言葉)の中心に置かれた。一切の真理は、この単純にして核心をなす思想の中にある。
(82ページ)
を読んだとき、突然私の心に、“先に霊ありき、肉体はそのあとに授かったもの”という言葉が湧き上がって来ました。

霊が生命の源であることを思えば、“肉体より先に霊がある”のは当然ですが、物質世界に生きる地上人がそう思うのは、容易なことではありません。
それは、スピリチュアリストとて同じです。“人間は霊的存在である”と得心しても、実感を持つのは大変です。
それほど肉体の力は強いのだと思いますが、ホワイト・イーグルの次の言葉は、“霊として生きることがいかに重要か”を示唆しています。
若い日が過ぎていけば悲しくもなろう。しかし、ご承知のとおり年齢とは真実のものではない。年を取れば心労が増す、白髪が増える、病気にもなり易くなる、そういう考えを改めて貰いたい。それは真実では無いからだ。
断固として恐怖と病気を捨てなさい。自らの内に深く目を向け、そこに力を──それは地上の肉体の力ではない──年齢も病気も悲しみも恐れも知らない力と生命を、永遠の希望をそこに発見しなさい。
(中略)
霊は年を取ることはない。霊は病むことを知らず<略>霊は不滅の生命である。
(108ページ)
ホワイト・イーグルは、ここで──不滅の生命である霊に目を向けて生きよ。そうすれば、そこに永遠の希望を見い出せる──と言っています。
地上人が、人生に希望を失わずに生きていくには、肉体に目を向けていては駄目なのです。
いかに若かろうと、どんなに健康であろうと、肉体はやがては老いて朽ちるもの……そこに永遠の希望はありません。摂理がそうなっているのです。永遠の希望・真の希望は、本質である霊にのみ存在するのです。

シルバーバーチの言葉です。
地上の人間は、“身体”を中心に物事を考えます。私たち霊界の者は、その身体を通して自我を表現しなければならない“霊”のことを、第一に考えます。
(シルバーバーチの霊訓1/188ページ)
2007年06月15日