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【第80回】 “あなた方も実質的には霊的世界に生きている”- 1

あなた方は身体は物質界にあっても、実質的には常に霊的世界で生活しているのです。
(シルバーバーチは語る/37ページ)
物的存在と同時に霊的存在である私達地上人は、物質界と霊界の両方で生きていますが、それを理解し実感するのはとても難しいと思います。
しかし“バイブレーションと意識と場の関係”を理解すると、少しは理解・実感できるように思います。

そこでまずは、シルバーバーチの言葉を引用します。
存在するものは全て振動(バイブレイト)し、何かを放射し、活動しております。私たちがこうして地上へ働きかけることができるのも、バイブレーションのお陰です。
(不滅の真理/149ページ、シルバーバーチの霊訓3/114ページ)
人間にはいろいろな身体があって、それぞれ発達程度が異なります。その肉体から脱け出るとそれとそっくりの幽質の身体をまといますが、それは地上時代からずっと使用し自我を表現していたものです。バイブレーションが地上生活にふさわしい高さだからです。
その幽体は地上で肉体が実感があったように、他界直後の生活においては立派に実感があります。すべては意識している“場”の問題です。
(シルバーバーチの霊訓8/91ページ)
ここから分かるのは、全ての存在物には存在する場に相応しいバイブレーションがあることです。従って肉体と幽体にはそれぞれ別のバイブレーションがあり、それが私達を地上界と霊界の両方に存在させているのです。

さらにシルバーバーチは、次のような興味深いことを述べています。
夜になると霊は肉体のバイブレーションが下がることを知っていて、霊界へ行く準備をします。
(シルバーバーチは語る/277ページ)
この部屋に入ってくるのに、壁は別に障害になりません。私のバイブレーションにとって壁は物質ではないのです。
(シルバーバーチの霊訓4/167ページ)
睡眠中は肉体を抜け出し霊界を訪れることは周知のことですが、抜け出すとき肉体や衣服、寝室の壁といった物質は障害(邪魔)にならないのでしょうか。
がしかし、“肉体を抜け出す”とはそういうことではないようです。部屋から外へ出るイメージとは違うようです。

夜になって肉体のバイブレーションが下がると、霊は霊本来のバイブレーションを発揮できるようになり、それによって霊は肉体から解放され、霊界のバイブレーションに感応できるということのようです。それを“霊界を訪れる”と言っているのです。全てはバイブレーションの問題です。

夜に霊界を訪れるという事実は、私に大きな安心を与えてくれました。私達は地上界に置き去りにされているわけではなく、常に霊界とコンタクトを取っているのです。毎夜、守護霊や亡き親族と会い援助や導きを得ているのです。もしかしたらシルバーバーチとも会っているかも知れません。(あくまで希望的推測です)
そう思うとたまらなく嬉しくなります。これ以上の安心はありません。

「霊はあなたの心臓の鼓動よりも近くにいる」とシルバーバーチが言っているように、私達は一人ぼっちではないのです。私達は常に霊と共にいるのです。バイブレーションの違いが守護霊や愛する親族の姿を私達から見えなくさせているだけです。
この事実を知っただけでも、スピリチュアリズムに出合えて本当に良かったと思います。
(次回に続きます)

2009年10月15日