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【第19回】 「シルバーバーチは語る」第二章「交霊会の目的」を学ぶ - 1

「人類は完全に道を間違えた」と言うシルバーバーチの言葉に、私はやっぱりそうだったのかと思いました。「変だ変だ」と思っていた地上界はやっぱり変だったのです。間違っていたのです。
もし今の地上世界を間違えていないと言うのであれば、それこそ私は人類や霊界、そして神にも絶望したでしょう。戦争や不正・飢餓といった問題山積の今の世界を間違っていないなどと言われたらショックで絶望するしかありません。

間違っていると分かったなら正せば済むことですし、すでにそのための指針は霊界から示されています。その指針とは単純明快な自然法則です。それを知った者から実践していけばいいだけのこと。

ああだこうだと複雑に考えることを止めて霊的真理を学んだら素直に即実践する。しくじったらまた挑戦する。何度でも訓えに挑んでいく。そんな単純なことで地上界は正されていくのです。

人類が本気になりさえすればできないことではありません。まして、最強の霊団がついているのですから心配することは何一つないはずです。
今私たちが成すべきことは、霊界の救済活動に地上の一員として加わるだけでいいのです。そんなに難しいことではないと思います。

さて今回は「シルバーバーチは語る」第二章「交霊会の目的」から学んだことをお話します。

ここには、いくつものスピリチュアリズムの定義が述べられています。それによってスピリチュアリズムのアウトラインが一層明確になり、スピリチュアリズムはこの世のあらゆる側面に対応できる、包括的で素晴らしいものであることが分かりました。

地上のあらゆる矛盾や問題点を根本から解決するには、スピリチュアリズムの普及以外に方法はないのです。なぜなら、地上の多くの問題が地上人類の霊的無知つまり霊性の未熟さが原因で起きているからです。
こうした状況を理解すればするほど、真理の普及がいかに大切であるかを思い知り、道具としての責務を何としても全うしたい気持ちになります。

以下はそこから学んだスピリチュアリズムの6つの定義です。
  • 高級霊による地上人類救済活動である。(最も本質的で大きな定義)

  • 人類に霊的視野を取り戻させ霊中心の生き方・考え方をさせ、神を中心とする霊的同胞意識を作り上げることである。

  • これまでの物質文明・物質中心世界を改め、霊的真理に基づく霊中心の文明に作り直そうとする人類史上始めての大計画である。

  • 地球上から人類差別・民族差別を完全になくすための活動である。

  • 霊界の高級霊の真の利他愛によって進められている救済プロジェクトである。

  • この世の幸せ・物質的な幸せを与えようとするものではなく、霊的幸福あの世に持っていける霊的宝を与えようとするプロジェクトであり救済活動である。

次は定義ごとに学んだことを述べてみます。
  • スピリチュアリズムとは高級霊による地上人類救済活動である。

    ここには地上人類救済活動が高級霊の大きな自己犠牲のもとに実現したことが述べられています。
    高級霊は自分の霊的成長よりも地上人類の救済を優先したのです。これは裏を返せば、高級霊の自己犠牲がなかったら地上にスピリチュアリズムの勃興はなく、霊的真理は降ろされなかったということになります。

    私にとって今や霊的真理は命そのものであり、真理なくして私の人生は考えられません。もしも霊的真理を携えずに今後の人生を歩むとしたら、その切なさ頼りなさはどんなであろうかと思います。
    こうした人類史上類のない最高の霊的真理が、高級霊の自己犠牲によって降ろされたことを考えると、私たちが真理を普及するのは当然であることが分かります。高級霊の思いを片時も忘れることなくその恩に報いたいと思います。


  • スピリチュアリズムとは、人類に霊的視野を取り戻させ霊中心の生き方・考え方をさせ、神を中心とする霊的同胞意識を作り上げることである。

    この定義には3つの事柄が含まれています。
    • 高級霊の願いは、地上人に霊的真理を伝えそれを理解させることにありますが、肝心の地上人は霊的成長や魂の成長とは無関係のどうでもよいことばかりに関心を持つと高級霊は嘆いています。
      それはシルバーバーチの地上時代の身元であったり、自分の守護霊が誰であるのか自分の前世は何であったのかといったことのようですが、それらは全て三次元的な外形上のことです。知ったところで霊的な意味も価値もありません。霊的意識や霊的自覚の乏しさが、そうしたことに意識を向けさせるのだと思います。

      大切なのは今の自分です。内面的な霊的要素を見れば、自分の前世や守護霊がどの程度のものかおおよその見当はつきます。自分とかけ離れた前世や守護霊であることはあり得ないのですから。
      霊的存在であることに得心がいき霊主肉従の努力をしていたなら、どうでもよいことに意識が向かなくなります。ですから意識を向ける内容によって今の自分の状態が、霊主なのか肉主なのかを見分ける一つのバロメーターになります。高級霊を嘆かせないスピリチュアリストになりたいと思います。


    • ここでは、地上人類が抱える様々な問題の原因について述べていますが、中でも人類を最も苦しめる戦争は、絶えることなく繰り返されてきた愚かな行為の最たるものであり、人類を獣にも劣る存在に貶めてきました。そこには神性のかけらさえ見ることはできません。

      こうした様々な問題の原因は、地上人類が霊的視野を失ったことにより、物質中心的な生き方に陥ってしまい、神の存在を正しく理解できなくなったからです。
      これらは地上人類全てに共通した大きな原因であり、全人類がこうした生き方をした結果が人類を堕落させ戦争を止めることが出来ず様々な不幸や悲劇を生み出しているのです。

      ではなぜ人類は霊的視野を失うと、物質中心的な生き方に陥ってしまうのでしょうか。
      それは、人間には潜在的に何かに頼って安心を得たい気持ちがあるからです。
      その頼るものは神であるべきですが、霊的視野を失った地上人に神の姿は見えません。そこでお金や物を頼るのです。物的な物は手に触れ目に見えるので確実であると思い込んでいます。それもただの錯覚に過ぎないのですが、それさえも気付けないのです。間違った宗教に入信するのもある意味同じだと思います。

      こうした地上人類に神を正しく理解させ、霊中心の世界に修正していくのがスピリチュアリズムです。また霊的真理に出会った私達は、神と神の摂理に絶対の信頼を置き、しっかりと生きていくことだと思います。


    • スピリチュアリズムの一面にあるのは、平和運動・反戦運動です。神は人類の唯一共通の親であり、私たちは神の下に平等な霊的兄弟姉妹です。こうした霊的同胞意識が全人類に芽生えれば、差別意識を持たなくなりますから、争いは起きなくなり平和が訪れます。

      そこでスピリチュアリズムは、絶えることのなかった戦争や差別という地球上の不幸・醜さを、根本から断ち切る人類史上最高最強の平和運動・反戦運動であると言えます。

      誰もが望む平和な世界の到来は一朝一夕ではなされませんが、たとえその実現が何百年先のことであろうと、その目標に向かって進めるのは、スピリチュアリズムを措いてありません。
      私たちスピリチュアリストが、地上天国への足場を今作らなければ一体誰が作るというのでしょう。これから地球に生まれてくる人々のために、また再生するかもしれない未来の自分のために、今ここで頑張らなければと思います。

      肉体のない高級霊は、地上に直接手出しをすることはできないのですから、真理を手にした私たちが踏ん張らなければならないのです。すでに真理は降ろされ地上天国に向けてスタンバイ状態にあるのですから、今こそ頑張りたいと思います。


2005年05月05日