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【第81回】 “あなた方も実質的には霊的世界に生きている”- 2

シルバーバーチの言葉から知れるのは、宇宙には無数のバイブレーションがあり、それを大別すると物的バイブレーションと霊的バイブレーションに分類されることです。

私達地上人は周知の通り、物的バイブレーションの中で暮らす霊的存在です。つまり私達は肉体を所有した物的存在であると同時に、自我意識を所有した霊的存在であるということですが、それが私達を物的バイブレーションと霊的バイブレーションの両方に感応させます。

それは物質界(地上界)にいながらにして霊界と交信できるということです。現にシルバーバーチと交信していますし、霊界通信もあまたにあります。
とは言え、両界のバイブレーションの違いは交信の大きな障害になるようです。シルバーバーチの次の言葉がそれを物語っています。
この霊媒(バーバネル)を使ってしゃべるために、私は私本来のバイブレーションを下げております。
(不滅の真理/150ページ)
わたしたちは今こうして実在の霊として存在し、皆さんもわたしたちと同じ霊的本質をそなえた霊的実在としてここにいらっしゃる。なのに、皆さんはわたしたちが半物質的次元にまでバイブレーションを下げてあげないと、見ることも聞くこともできないのです。
(霊性進化の道しるべ/31ページ)
さて次の言葉からは、思念とバイブレーションの関係が窺えます。
俗に堕するほど、反応するバイブレーションも低くなります。反対に自己犠牲の要素が高まるほど、反応するバイブレーションも高まり、内部の神性が発揮されるようになります。
(シルバーバーチは語る/422ページ)
善い思念は高いバイブレーションと反応し、悪い思念は低いバイブレーションと反応する……となれば意識して善い思念を持ち続けたいと思います。
善い思念の最たるものは自己犠牲であり、心が自己犠牲で満たされるとき私達は高いバイブレーションと反応し内部の神性が発揮されます。

それは自己犠牲なくして霊的成長はあり得ないということです。それほど自己犠牲は霊的成長に欠かせないのです。利他愛の深さは自己犠牲の多寡で決まり、利他愛=自己犠牲=霊的成長と言えるように思います。

その自己犠牲の精神を、自分の心の“中心的要素”にするには、瞑想・祈り・真理の学習・実践が必要ですが、特に瞑想と祈りは、日常の低い物的バイブレーションから抜け出し心を常に犠牲的精神で満たすのに必要だと思います。

今回はバイブレーションの面から、自己犠牲の尊さ、高いバイブレーションに触れることの重要性を再確認しました。
高いバイブレーションに毎日触れることができるよう自己犠牲の精神で心を一杯にし、「人のために自分を犠牲にするのは当たり前!」と思えるようになりたいと思います。
(次回に続きます)

2009年11月15日