TOP > コラム
【第64回】 学んだ真理を、実生活に活かす
今回は学んだ真理を実生活に活かすには“どうしたらいいのか”“どうしたら実生活に活かしていることになるのか”を、「心の道場」のウェブサイト「スピリチュアリズムの思想 I」─6章から考えて参ります。始めに6章から学んだことを要約します。- 地上人は、一人一人異なる霊性レベルにある(=霊的に進んだ者と遅れた者がいる)
- 霊性レベルの違いは、実際にはとてつもなく大きい
- 霊性レベルの違いは、死後、幽界を経て霊界に入ると「界層の違い」となって表面化する
- 異なる界層間での交流・コミュニケーションは、基本的にはない
ここから分かることは、霊界は霊性レベルによって明確な住み分けがなされているのに対し、地上界は様々な霊性レベルの者が同一平面上に暮らしていることです。それを実生活に活かすために小学校を例に考えてみます。
小学校は1年から6年まで各学年ごとに分かれて学ぶ体制になっています。それを霊界とするなら、地上界は1年から6年までが同じ教室で学ぶ“山の中の分校”です。霊性レベルの違う者達が同一平面上に暮らすとは、そういうことだと思います。
6年生は同じ教室にいる下級生の面倒を見なければなりません。
中でも1年生は自己中心的であり迷惑行為も多いですが、ついこの間まで幼稚園児だった1年生と、もうすぐ中学生になる6年生とでは違いがあって当然です。
「霊性レベルの違いは、とてつもなく大きい」とはそういうことであり、上級生、特に6年生はあらゆる面で忍耐・寛容・思いやりが要求されますが、それが地上人生の目的であり、下級生がいるからこそ養えると思うと、その存在をとても有り難く思います。そして、下級生のために精一杯役立ちたいと思います。
そう思い、そう行動することが、真理を実生活に活かしていることだと思います。
さてそこで気になるのは、1年生(新生霊)と、2年生〜6年生(再生霊)の割合ですが、シルバーバーチは、ほぼ半々だと言っています。
ということは、世界の人口67億人の内の33.5億人は新生霊であり、2人に1人、4人家族なら2人が新生霊ということになりますが、実際には新生霊だけの家庭、あるいは再生霊だけの家庭もあるかと思います。
いずれにしても、新生霊の多さに驚きますが、それが地上世界の混乱の原因の一つにも思えますし、地球が下から2番目に低い惑星であることにも合点がいきます。
こうした霊性レベルミックス状態(ごちゃ混ぜ状態)の中で利他愛を実践していくのは大変ですが、それが自らの魂を鍛え、意志の力を強化し、霊界への準備になると思えば、俄然やる気が出てきます。こう思うことも、真理を実生活に活かしていることだと私は思います。
2008年06月15日