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【第30回】 「シルバーバーチは語る」十六章「睡眠中は何をしているのか」を学んで

私は、睡眠中に意識が遠のくことが不思議で仕方ありませんでした。私の意識は一体どこへ行き、どこから戻って来るのだろうと思っていましたが、シルバーバーチは、睡眠中私達は、毎晩霊界を訪れているという驚くべき事実を明かしています。
先日読書会で改めて「シルバーバーチは語る」の16章「睡眠中は何をしているのか」を学び、そこから波及して様々なことに思いが巡りました。今回はそのことについてお話したいと思います。

この章を学んで一番嬉しく、又心強く思ったのは、地上生活中でも私達は、毎晩本来の住処である霊界を訪れていることを知ったことです。地上人は物質界に放りっぱなしにされているわけでも、死んで始めて霊界へ行くわけでもなく、地上にいる時から常に霊界と繋がっていることを知ったことです。

つまり、私達は睡眠中霊界を訪れ、守護霊や霊界の方々から霊的指導を受け、朝の目覚めと共に意識を肉体に戻し、物質界での霊的実践の一日を始めるということです。こうした霊界と地上界との行き来こそが、地上人生であり、この繰り返しによって私達は霊的に成長するのだと思いました。

そう思うようになったら、
毎朝を無限の可能性に満ちた新しい霊的冒険の始まりとして、又、あなたの霊的な輝きと資質を増す機会の到来として、歓喜をもって迎えるのです。毎朝が、霊的成長を促し内部の神性を発達させ、全生命の始源へ近づけてくれる好機をもたらしてくれるのです。
(シルバーバーチの霊訓9/62ページ)
というシルバーバーチの言葉が、心に強く響くようになりました。
それと同時に、私達は毎晩霊界を訪れているのに、なぜこうも霊的意識を持つことができないのかと情けなくもなりました。
毎朝を無限の可能性に満ちた、新しい霊的冒険の始まりとして迎えるには、睡眠中の霊的意識をそのまま携えて一日を始めればいいのでしょうが、目覚めた途端、私達は自分が霊的存在であることを忘れ、あたふたと物的な一日を始めてしまいます。

自分自身をみても、霊界から戻ってきたばかりの朝でさえ、すでに霊的意識は薄れているのですから、我ながら呆れます。
そこで、朝起きたら一番に神に祈りを捧げ、続いて霊訓を拝読し、霊的意識を高めてから一日を始めるようにしたところ、かなり霊的意識が保てるようになりました。

しかしそれでも日常の生活は、すぐに私達を物的世界へと引きずり下ろしますので、必要に応じて一日何度でも祈りや瞑想をするようにしましたら、だんだんと物的なものへの囚われが少なくなり、それと共に一日中霊的意識を失わずに過ごせるようになってきました。

こうした体験から、地上にあっても霊的存在として気高く生きるには、祈りや瞑想は絶対に欠かせないと思うようになりました。
だからこそ、シルバーバーチは、祈りや瞑想の重要性を度々説いているのであり、ニューズレターでも毎日の実践項目に、祈りや瞑想を入れているのだと思います。それ程祈りも瞑想も地上にいる私達には必要なのでしょう。

また、そうしないことには、私達の霊的意識はすぐに薄らいでしまうのだと思います。鈍重な肉体を持つ身の辛さをひしひしと感じますが、地上は霊的成長のための条件が揃っているのですから、頑張りたいと思います。

睡眠中のことを学んだお陰で、様々なことを知ることが出来てとても良かったと思います。中でも特に良かったことは、地上生活の中にあっても霊界に戻るようにして下さった神の愛の深さと摂理の素晴らしさを知ったことです。
私達は、昼となく夜となく常に神の大きな愛に包まれて生きているのですから、自分なりの不安や心配を抱く必要はなく、安心して自分のなすべきことをしていけばいいのだと思います。

地上という霊的成長の場を与えられたことに感謝し、これからは毎朝を霊的新生の始まりとして迎えたいと思います。

2006年01月15日