今回は地上界が一時的逗留の場であり訓練場であることを知った凄さを取り上げます。

ここで重要なのは、地上界が“何の訓練場なのか”ということですが、それは言うまでもなく“愛の訓練場”です。

地上界は様々な地上的・物質的体験を通して、より豊かでより深くより純粋な利他愛を発現する訓練場なのです。

なぜこうまでして利他愛発現が必要かつ重要なのかとなれば、それは神の創造原理が利他愛にあるからです。

完全なる利他愛発現者の神は、その完全なる利他愛で霊界と地上界を、全大宇宙を創造・維持・運行しているのであり、その愛と同じ利他愛を発現することで人類は神に近づき宇宙に調和していくのです。それが世界を平和にし、人類を幸せにするのです。

なのに人類はその逆をしています。家族や親族、友人知人など特定の人だけを愛します。同じ国民、同じ民族、同じ宗教の者を優位に置きます。
その原因は全て霊的無知にあります。だからこそ真理普及が必要なのです。

真理から利他愛発現の重要性を、
利他愛発現が多ければ多いほど地上界はより平和に、より幸せになることを、
知らなくてはならないのです。

自分より他人を優先させることが、
他人の幸せのために滅私で自己犠牲を払うことが、
地上人生で最も重要であることを知らなくてはならないのです。

真理はそのために降ろされたのです。

ですが、いくら真理を知っても利他愛発現が難しいことに変わりはありません。
肉体のある地上人にとって、滅私で自己犠牲を払う利他愛発現は非常に難しいのです。肉体の本能意識は利己愛を志向し、それが利他愛発現を難しくさせるからです。

利己愛は肉体に宿って生きる霊の宿命であり、利己愛志向の肉体に宿りながら、相反する2つの愛の狭間で揺れ動き、葛藤しつつ、滅私となって自己犠牲を払うことに地上人生の意義があるのです。

そうした中で少しずつ利他愛志向へと向かい、真実の愛に目覚め、利他愛の尊さを知るようになるのです。

私が利他愛の尊さを知ったのも、地上人生の目的を利他愛発現と定められたのも「シルバーバーチの霊訓」によります。

地上人生中に少しでも、完全なる利他愛発現者の神に近づき、それから霊界へ帰りたいと思うのも「シルバーバーチの霊訓」を知ればこそです。

「シルバーバーチの霊訓」は、やはり凄い！です。

2013年02月15日