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【第174回】死をバイブレーションの側面から読み解くと…

「シルバーバーチの霊訓」にはバイブレーション、波長、波動という言葉が頻繁に出てきます。

「高いバイブレーションに触れて・・」「バイブレーションを低めて・・」「物質界の波動は荒い・・」などと使われていますが、普段はほとんど耳にしない言葉です。

なので始めは理解できませんでした。

しかし、もし理解できたなら、2つの異なる世界(地上界と霊界)への理解が深まり、それによって真理がより深く分かるのでは・・と私は思いました。

そこでまずバイブレーションという言葉が使われている個所を引用いたします。

「地上人類が肉体存在の消滅を大変な不幸として受け止めるのは、地上世界の進化が物的バイブレーションの段階を超えていないからです。
その段階を超えて進化すれば、物質というものがただの殻にすぎないことを理解するようになります。
(中略)
いくら順調に進化しても、地上にいるかぎりは相変わらず霊的なバイブレーションよりは物的なバイブレーションの方が感応しやすいものです。
(潮文社/シルバーバーチの霊訓4/43〜44)
バイブレーションは霊的バイブレーションと物的バイブレーションに大別されますが、この2つのバイブレーションの側面から“死”を読み解いてみます。

人間の構成要素は「霊、霊の心(霊的意識)、霊体、肉体の心(本能意識)、肉体」ですが、その中で物的バイブレーションに感応するのは「肉体と肉体の心(本能意識)」です。

それ以外の「霊、霊の心(霊的意識)、霊体」は、霊的バイブレーションに感応します。

それはすなわち、私たち地上人は「物的バイブレーション」と「霊的バイブレーション」の双方に感応する存在ということです。

シルバーバーチが「今このときも、あなた方は霊界にもいるのです」と言ってるように、人間は地上界にいても霊的バイブレーションに感応しているのです。

そのどちらに強く感応するかは、一人一人の意識と深く関係します。

意識が霊界に向いているのか、地上界に向いているのかで違いが出ますが、いずれにしても“死”によって、物的バイブレーションに感応しなくなると同時に、霊的バイブレーションにだけ感応するようになります。その状態が“死”です。

勿論それにより地上界には存在できなくなりますが、霊的無知なまま他界した場合は、霊界に行ってからも、しばらくの間は物的バイブレーションに強く感応することがあります。

そこで結論ですが・・
バイブレーションの側面から“死”を読み解くと、“死”とは単なる「バイブレーションの違う世界への移行」となります。

とうぜんバイブレーションが違えば見えるものも、住む環境も違ってきますから、地上にいる"血縁の家族"とは暮らせなくなりますが、地上人は就寝中、幽界に赴きますのでそこで会えます。

シルバーバーチが「他界後の方が、身近に感じられる」と言うのは、肉体がなくなる分、霊的関係が持ちやすくなるのだと私は思います。

以上がバイブレーションから読み解いた"死"ですが、人類の誰もが“死”を楽しみに待つことができるよう真理普及に励んでまいります。

2020年4月16日