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【第151回】シルバーバーチの霊訓」はなぜ凄い - 39

先回に続き宗教についてお話いたします。

霊的真理によって“正しい宗教観”が持てたことを私は大変嬉しく思っています。でなければ一生涯宗教を間違って捉え、嫌いつづけていたと思います。

しかし私とて始めから宗教を嫌っていたわけではありません。“神様”のことが知りたくて小学校4年生から通い出した教会で、理性ではとても納得できない誤った教義を説かれたのが嫌いになったそもそもの原因です。

そのときに持った宗教への嫌悪感は、真理と出合ってからもなかなか拭えませんでしたが、それは一度持ってしまった悪感情や概念は心の奥に染みこんで取るには時間がかかるということです。簡単ではないのです。

となると、精神が柔軟な幼少期に教え込まれた誤った教義から抜け出すには、どれほどの時間がかかるか分かりません。
宗教は人間の根幹に関わるだけに厄介であり、その弊害は計り知れません。

私にしても正しい宗教観がなかったがために宗教に嫌悪感を抱き、その上自分勝手な宗教概念を持ってしまったのです。

私にとっての宗教は、宗教組織に属することであり、宗教組織に属している人が宗教的人間で、伝道することが宗教的行為だとばかり思っていました。

ですから、宗教組織に属さない私は宗教とは無縁の人間であり、宗教的行為とも無縁だと思っていたのです。

しかし真理に照らしてみると、人の役に立つ人間は全て宗教的人間であり、人の役に立つ行為は全て宗教的行為なのです。
組織は関係ないのです。組織に属さずとも宗教的生き方、宗教的行為は出来るのです。立派な宗教的人間になれるのです。

それはつまり宗教は特別なことではない!!ということです。
日常の中で気高い奉仕の生活を送り、それによって内部の霊性を正しく発揮することが宗教なのです!!

それにしてもスピリチュアリズムの説く宗教は何と単純明快なのでしょうか。
子供でも分かる単純明快な宗教観を持てたことを私は嬉しく思いますが、同時に常に宗教的人間でありたいし、常に宗教的行為をしていきたいと思います。

正しい宗教観は、私の地上人生の宝です!!

シルバーバーチの言葉です。

真の宗教とは同胞に奉仕することによって大霊に奉仕することです。
(中略)
いつどこにいても人のために役立つことをすることです。同胞の重荷を軽くしてあげることです。それが宗教です。
(語る/163ページ)
私どもにとっては“人のために尽くすこと”が宗教の全てなのです。
(霊訓2/17ページ)
宗教心とは、あなたがたのいう神、私のいう大霊に近づくための心掛けのことです。
(中略)
大霊に近づくための行為、絆の強化、霊力の流入の実感、その結果として生まれる調和、内的な輝き、静寂、平穏、泰然自若、それが宗教です。
そうしたものを生み出さないようでは本当の宗教とはいえません。
(最後の啓示/128ページ)


2015年11月16日