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【第82回】 “あなた方も実質的には霊的世界に生きている”- 3

こちらへ来てまだ霊的バイブレーションに順応していないうちは、地上時代と同じパターンの生活を営みます。
(最後の啓示/38ページ)
ここから知り得たのは、死んだからと言って霊的バイブレーションに順応できるわけではなく、死を自覚して始めて霊的バイブレーションに順応し霊界の生活が営めるということです。

それは、地上人生中に霊的真理を知ることがいかに重要かということと、地上にいる時から霊界の実在を確信し、毎日を霊界の人と同じ霊中心に生きることがいかに大事かということを示唆しているように思います。

ところで私達は、その重要な霊的真理をすでに手にしています。ですから死後は速やかに霊的バイブレーションに感応し、スムーズに霊界の生活に入っていけると思いますが、私達スピリチュアリストにとって重要なのは、地上にいる“今この時”に、いかに高い霊的バイブレーションに感応するかです。

なぜなら人類救済運動に携わるには、何としても霊界の高いバイブレーションに感応しなければならないからです。それがまた道具としての重要な資質であるわけですが、それがいかに難しいかは、シルバーバーチの次の言葉から窺い知れます。
死んでこちらへ来た人間でさえ、霊的波長よりは物的波長の中で暮らしている霊が多いという事実からもお分かりの通り、肉体をまとった人間は、よほど発達した人でないかぎり、たいていは物的波長にしか反応を示さず、わたしたちが送る波長にはまったく感応しないものです。
(霊的新時代の到来/163ページ)
死んで霊になった人間でさえ霊的波長に感応しないというのですから、地上人の私達が感応するのは並大抵ではありません。
がしかし、人類に先駆けて霊的真理を手にした私達は、いかに大変でも最大限努力して高級霊の送る波長に感応できる自分になることだと思います。またそれが道具としての責務と思います。

そのためには、霊主で利他的に生きるのは勿論のこと、暗黒の地上界を何としても救いたいという高級霊の思いと一つになること、全人類のためなら自己犠牲も厭わないという高級霊の奉仕精神を我がものにすることだと思います。
と同時に、霊界挙げての救済運動に携わっているという強い使命感、高級霊の下で働いているという謙虚な姿勢が必要だと思います。

私達には、肉体がある故の醜さ・不完全さ、道具としての未熟さ・足りなさが多々ありますが、それをカバーし私達を最大限用いて価値ある地上人生へと導いてくれるのは、他ならぬ高級霊達です。その高級霊の下で地上人生を歩めるように、日々切磋琢磨して自分を最高の状態へと高めていきたいと思います。
(次回に続きます)

2009年12月15日