新型コロナは世界に凄まじい数の犠牲者を出しており、人々はいま否応なく「死」と直面しています。
一方ではワクチン接種が始まっていますが、ワクチンでコロナ禍が終息することを願いつつも、人類の生き方が変わらないまま終息してしまうなら犠牲者の死が無駄になると私は懸念しています。
それはシルバーバーチが「偉大なる戦いという名のもとに戦争し、その戦争が終っても何一つ世の中が変わらないなら戦死者は無駄死にしたも同然」と言っていることに通じるからです。
ただコロナ禍は戦争と違い敵国がなく憎しみを抱くこともないのは幸いであり、これを戦いというなら「ウィルス対全人類を巻き込んだ地球規模の戦い」といえますが、全人類に関わるだけに、この戦いは人類の意識変革、霊的変革へのチャンスです。
地上の悲劇の原因の多くが人間の摂理違反で発生しているのは間違いなく、コロナ禍も人類の摂理違反が原因で発生したのです。まさに悪因悪果なのです。
なのに摂理違反を正さずしてワクチンで終息させたなら、近い将来さらに毒性の強いウィルスが発生して、より多くの犠牲者を出すのは火を見るよりも明らかです。
人類の生き方が摂理に適うものにならない限り、毒性の強いウィルスとの戦いは永久に続くのです。
つまりコロナ禍への正しい対処法は、人類が摂理に適う生き方をする以外にないということです。動物実験や肉食をしながら毒性の強いウィルスを発生させないことはできないのです。それが摂理なのです。
ワクチンはもちろん必要ですが、人類が「死」に直面している今こそ「死の意味」や「死後の世界」を考える好機にすることはさらに必要です。
なぜなら人間は「死」に直面してこそ、「死の意味」や「死後の世界」について考えるからです。
コロナ禍はすでに一億数千万人以上の犠牲者を出しています。それに見合うだけの変化がなければ犠牲者は報われないのです。
リモートやテレワーク、デジタル化、非接触型決済などと物質側面は変化しましたが、霊的変革という霊的側面を変化させてこそウィルスとの戦いに勝利するのであり、それは「人間が霊的存在である」ことを知るチャンスにもなるのです。
物質主義や利己主義の間違い、お金、財産、名声、名誉、地位に固執することのバカバカしさを知るのも「死」に直面してこそです。
コロナ禍によって人類が霊的変革を果たしたならば、犠牲者が報われるのはもちろん、地上の悲劇の大半が解決するのです。だからこそ真理普及が必要なのです!!
最後にシルバーバーチの言葉を引用します。
「戦死した若者の“犠牲”は何の役にも立たなかったのでしょうか?」という問にこう答えています。
2021年4月15日