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【第38回】 ニューズレター33号から深まった利他愛の世界

ニューズレター32号に続いて、今号からも「神の摂理と愛の世界」について学びました。
今回の主たるテーマは真実の愛・利他愛についてでしたが、同時に利己愛についても述べられており、二つの愛を比較して学んだことで利他愛の理解が一層深まりました。
そこで今回は、今号から学んだ真実の愛・利他愛についてお話したいと思います。

今の地球の惨状は、地上人類の利己愛が原因であるとニューズレターには述べられていますが、自分も原因の一人になっていると思いました。
家族を愛し家族のために自分を犠牲にすることを厭わないのは、当たり前のことであって、家族以外の人に犠牲を払えてこそ真実の愛・利他愛であることを知り、今までの自分の愛の未熟さに愕然としました。

私のように自分の愛が利己愛であることに気付けない人は、当然利己愛の間違いも罪の重大性も分かりません。まして、自分の利己愛が地上の惨劇の元凶になっているとは思いもよらないことでしょう。
こうした未熟な地上人が利他愛に目覚めるには、真理を普及するしかないと改めてその必要性を感じました。

その一方で、利他愛には様々な段階があることを学びました。
働きかける対象者(相手)とその人数、与える内容、それに自己犠牲の多寡や無私の程度など、様々な要因によってその価値は決まります。

ですから、不特定多数(全人類)を対象に、自己犠牲を厭わず無私となって、霊的救いをもたらす真理普及は、最高の利他愛ですが、それを実際に見せてくれているのが、霊界ではシルバーバーチ、地上では心の道場の皆さんだと思います。

霊界での楽しみを一時お預けにして真理を降ろしてくれたシルバーバーチの行為。同胞の霊的救いを願いニューズレターを無償で配布している心の道場の行為。それはまさに最高次元の利他愛であり、こうした顕幽双方の利他愛によって地上は、徐々に利己愛から利他愛支配の星へと変わっていくことを知り、私も微力ながらその活動の一助になるべく力を尽くしたいと思います。

また物質的援助については、与える側に自己満足、受ける側に精神的堕落を招くことが、時にあるので注意が必要だと思いました。それとニューズレター31号でも学びましたが、必要以上に人に優しくするのは、強い利己愛の表れであることを再度学び、真実の愛の難しさを改めて痛感しました。

飽食をしない、贅沢をしない、無駄なエネルギーを使わないなどは道徳的範疇であり愛とは言えませんが、あえて言えばこれらは消極的な利他愛に入ると思います。

前号、今号と2回の学びを通じて思ったことは、真理普及という最高の利他愛を実践できるスピリチュアリストは、なんと恵まれているかということと、利他愛の実践には、無私と自己犠牲の精神が絶対に必要だということでした。

スピリチュアリストには、マザーテレサでさえできなかった霊的救いという大きな仕事が与えられているにも係わらず、それに見合った働きができないのは、無私と自己犠牲の精神が足りないからだと思います。
そこで思うのは、マザーテレサが地上時代に霊的真理に出会っていたなら、あの徹底した無私と自己犠牲の精神で、たちどころに今のスピリチュアリストを凌ぐ、超一流のスピリチュアリストになっていたのではないかということです。

それほど利他愛の実践には、無私と自己犠牲の精神が必要であり、スピリチュアリストになくてはならない重要な霊的要素なのだと思います。

さらに、霊界にはマザーテレサ霊のような無私で自己犠牲を厭わない高級霊が億万といるそうですが、こうした大きな視点から宇宙を見ると、宇宙全体では利他愛で生きている霊が大半であって、地上人のように利己愛が強い霊は少数なのだと思います。
利他愛が常識の宇宙にあって、常識はずれの未熟な霊の集団が地上人類であることを知り、自分の真実の姿に愕然としますが、利他愛の重要性が分かったこれからは、地球を利他愛支配の惑星にしていくために働いていきたいと思います。

2006年04月26日