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【第58回】 究極の善因善果と、究極の地上人生
「原因結果の法則」(因果律)は、全宇宙を支配している法則ゆえに、地上界・霊界の区別なく働きます。善いことをすれば善いことが返ってくる、悪いことをすれば悪いことが返ってくるというこの単純明快な法則は、「自業自得」とも言われます。
それはまた、“最高の善因”には、“最高の善果”が返ってくるということであり、この世における究極の善因善果とは、言うまでもなく、利他愛の実践によって霊的成長を為すことです。
こう理解できても、いざ利他愛を実践しようとすると、今度はその難しさに打ちのめされます。つまり、究極の善因善果は、“難しさ”という点でも究極であるということです。
奮闘努力した者だけが、価値あるものを手にすることが出来る……それが宇宙の法則(摂理)だからです。
だったら、やってやろうじゃないの……と急に強気になってみる。
でも、どうしたらいいのだろう?……気持ちをどうもっていけば実践しやすくなるのだろう?………そこで考えました。
まず私は、「利他愛を実践するのは、自分のためである」と思うことにしました。しかし、この考えは、滅私になって利他愛に励むという摂理からすると明らかに間違っています。摂理とは真逆だからです。
が、真意はそうではなく、相手がいてくれるから利他愛の実践が出来ると考えるようにしたのです。
たとえば、無人島に自分一人っきりでいたら、利他愛の実践はしたくてもできません。利他愛実践には相手が必要であり、相手がいてくれるから利他愛が実践でき、それによって成長できるのですから、利他愛の実践は自分のためであると思います。
それでも純粋な利他愛の実践は容易ではありませんが、チャンスを逃がさずこれまでしてこなかった分も含めて、残りの地上人生を利他愛実践の“強化月間”として頑張り抜きたいと思います。
それともう一つ、私が利他愛実践の意欲を高めるためにしていることは、自分の人生を決定するのは“原因結果の法則”である、すなわち、自分の人生をどう彩るかは、“自分の日々の利他的行為で決まる”と自分自身に言い聞かせることです。
言うまでもなく、スピリチュアリストにおける最高の利他的行為とは、真理の普及であり、それがスピリチュアリストにとっての“究極の地上人生”です。
さて、そのよき手本と言えば、「心の道場」の皆様です。「心の道場」の皆様は、真理普及という最高の利他愛を徹底して実践しておられます。
そして私達スピリチュアリストは、その恩恵(ニューズレターの無料配布や無料のスピリチュアル・ヒーリングなど)を沢山沢山受けています。
がしかし、因果律から言えば最高の恩恵を受けておられるのは、他ならぬ「心の道場」の皆様ご自身です。
同じ人間とは思えぬほどの純粋な利他愛の実践(善因)によって、「心の道場」の皆様お一人お一人は、計り知れない程の恩恵・霊的成長(善果)を手にしておられます。
私も「心の道場」の皆様の利他的精神を見習い、究極の善因善果に励んで参ります。全ては自分のため…そして宇宙の霊性進化のため…ですから頑張りたいと思います。
シルバーバーチの言葉です。
霊の世界の働きかけに応じて働く人々、持てる才能を霊団に委ねる人々は、自分を捨てることによって、いつも自分が得をしていることに気づくはずです。
何となれば、その行為そのものが一つの摂理に適っているからです。収賄行為ではありません。ご利益目当ての行為でもありません。因果律の作用にほかなりません。すなわち、最も多く施す者が最も多く授かるということです。
何となれば、その行為そのものが一つの摂理に適っているからです。収賄行為ではありません。ご利益目当ての行為でもありません。因果律の作用にほかなりません。すなわち、最も多く施す者が最も多く授かるということです。
(シルバーバーチの霊訓4/226ページ)
追記
申すまでもありませんが、「心の道場」の皆様は、ご自身の霊的成長のために真理の普及をなさっていらっしゃるのではありません。
神の道具という崇高で最高の利他的な生き方に徹した結果、霊的成長を手にされたのです。
すなわち、“人の役に立つことで自分が霊的成長をする”という神のつくられたシステム(摂理)を、フルに活用されているということです。私も負けじと活用して参ります。
2007年12月15日