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【第136回】 「シルバーバーチの霊訓」はなぜ凄い - 24

先回に続き“愛”についてお話しますが、今回は私がつねづね感じている“愛の持つ3つの不思議な力”についてお話させていただきます。

まず1つ目は、愛には“成長・進化させる力”があることです。人間の愛は人間のみならず動物も進化させます。愛した側、愛された側の両方を成長・進化させます。

2つ目は、愛には“全てを幸せにする力”があることです。人間同士はもちろん動物を愛せば愛で返してきてそこに幸せが生まれます。

3つ目は、愛には“全てを結びつける力”があることです。人間のみならず全生命体を結びつけ仲良くさせます。

すなわち愛には全てを成長・進化させ、全てを結び付け幸せにする力があると言うことですが、それについてシルバーバーチはこう述べています。
すべてに、地上のすべての生命あるものに愛の心で接することです。それが地上の限りない創造的進化を促進するゆえんとなります。
それは、人間がその一部を占めている進化の機構の中で為しうる最大の貢献です。
(中略)
人間の責任は、人間どうしを越えて草原の動物や空の小鳥にまで及んでいます。
(霊訓8/203ページ)
愛が愛として本来の威力を発揮するようになれば、すべての創造物が仲良く暮らせるようになります。
(霊訓8/212ページ)
ここから分かるように、人間には愛を発現し地上界を利他愛の世界にする責務がありますが、残念ながら今の人類はその責務を果たせるほど進化していません。

肉食や動物実験をしながらその一方でペットを愛すことに矛盾を感じないのも、また民族、国家、宗教の違いを大きく捉えて差別するのも、それが今の人類の進化の程度なのです。

ですから、イエスの「敵を愛せよ!」などは到底できない相談です。
家族を殺害した相手でさえ、ほんのわずかな憎しみも、一分の恨みも持たずに心から愛すことなどできるでしょうか。とてもじゃないけどできません。
が、しかし私は、人類はいつか必ずできるようになる!と信じています。

なぜならそれが進化だからです。進化すればそれだけ広い愛が持て、全存在物を理由なく愛せるようになるからです。

ただ今の人類は未熟さゆえに、愛すことに理由をつけます。
可愛いから、肉親だから、友達だから、同じ国民だからという理由で愛します。
反対に可愛くないから、醜いから、他人だから、違う国民だからという理由で愛しません。

しかし神は私達を存在しているだけで愛してくださっています。愛すことに理由はいらないのです。

「ただそこに存在しているから愛する」というのが神の愛であり、神の愛の偉大さには圧倒されますが、いつか必ず私も神と同じような愛が持てるようになりたいと思います!!

こうして愛について少しずつ分かってきたものの、愛の本質についてはまだほとんど理解できていません。
が、しかしそれも、これからの長い長い永遠進化の道程の中で徐々に理解できるものと今から楽しみにしています。

愛の理解を深めさせてくれた「シルバーバーチの霊訓」は、やはり凄い!です。

2014年06月16日