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【第75回】 摂理を守るのは誰?

摂理を守るのは一体誰なのでしょう。誰が摂理を守ればいいのでしょう。
そんなことは言うまでもない、人間に決まっている、と思われるかも知れませんが、それを認識することはとても重要です。
なぜならその認識が、“摂理を守ることの重要性”を確認させてくれるからです。

地球上には200万種類の生物がいると言われています。さらにその10倍位の未発見生物がいると言われます。その膨大な種の中で霊的摂理を理解できるのは、たった1種類・人間だけであり、残りの199万9999種類は理解できません。

ではなぜ、人間には摂理が理解できるのでしょうか。それは人間に神性(霊性)があるからです。神から賦与された神性(霊性)があるから、理解できるのです。
ではなぜ、人間だけに神性(霊性)が与えられているのでしょうか。それは神が人間に宇宙の創造進化への参加をお認めになったからです。
それゆえ人間には、地球上の生物を守り保護し、進化を促進させる責務があるのです。

200万種の中の、たった1種の人間に、地球上の全生物・199万9999種の進化を促す責任と義務があるのです。人類は凄い立場にいるのです。それをシルバーバーチは、次のように言っています。
人間には神の創造の原理が宿っているのです。だからこそ人間が大自然と一体となった生活を営むとき、地上に平和が訪れ、神の国が実現する基礎ができるのです。
(シルバーバーチの霊訓8/203ページ)
なんと意味深い言葉なのでしょう。神の創造の原理を宿している人間には、神の代理者としての果たすべき役割があるというのです。その役割とは、神の国を実現させることです。
ところが人間はそれとは逆の、創造原理に背くことばかりしています。
森林を伐採し、海や河川を汚し、地球上の生物を苦しめ、棲む場所を奪い、絶滅の危機へと追いやっています。たった1種の生物が、199万9999種もの生物を苦しめているのです。

こうした創造原理に背く破壊的行為を食い止めるには、霊的真理を普及するしかありません。真理によって、人間には創造原理が宿っていること、人間一人一人の生き方が地球上の全生物に影響を及ぼすことを、全人類が認識する以外ないのです。

貴方が今日、摂理を守る生き方をすれば、神の国の到来がそれだけ早まるのです。それを忘れないで下さい。

シルバーバーチの言葉です。
人間の存在を創造の大事業と切り離す、あるいは、縁のない存在として考えてはならないということです。なぜなら、人間もその創造活動に参加しているからです。
創造的エネルギーが人間を通して働いているのです。あなたの人生、あなたの努力、あなたの葛藤が、無限の創造活動に貢献するということです。
(シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ/148ページ、新装版不滅の真理)
2009年05月15日