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【第47回】 真理実践の道は、神へと向かうバージンロード?

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

最近の私は、霊的真理の実践(霊的真理に沿って生活すること)を楽しく感じるようになりました。それに伴い、ニューズレター創刊号に書かれている──スピリチュアリズムは学問ではありません。霊的真理にもとずく実践的な生き方なのです──という言葉の意味が深く理解できるようになりました。

シルバーバーチの訓えを日々の生活の中で実践していくことは、我欲を抑え滅私となって人へどれだけ奉仕できるか、といった自分への挑戦でもあります。その挑戦の中で少しずつ成長できる喜びこそが、人生の至福なのだと思う今日この頃です。

そこで思うのは、今までなぜ真理の実践を楽しいと思えなかったのかということですが、それはスピリチュアリズムの一側面の「禁欲主義」にばかり気を取られ、「神へ近づく楽しい修養実践」であることに気が回らなかったからです。

確かに真理の実践には、自分の利己的な思いや欲望との戦い、様々な我慢や忍耐が求められる窮屈さがあります。
また、ニューズレター13号に──それ(真理)を日常生活の指針として自らを従わせようとする段階に至ると、真理の深さと厳しさが迫ってくるようになります。(中略)霊的真理を真剣に実践しようとすればするほど、それに比例して自分の醜さ・足りなさを強く自覚するようになります──とあるように、真理の実践は自分の未熟性を克服する孤独な闘いであり、厳しいことに違いありません。

しかし、実践したら実践しただけ進化の階梯を昇っていけますし、真理の理解度が増しますから、努力のし甲斐がある楽しい作業です。
さらに嬉しいのは、私達が真理を実践すればするほど神は喜ばれ、私達を創造進化の担い手として使って下さることです。

子としてこれほど嬉しいことはありません。これに関しシルバーバーチは、次のように言っています。
一個の魂が大霊の道具となった時、一個の魂が暗黒から光明へ、無知から知識へ、迷信から真実へと目覚めた時、その魂は世界全体の進歩に貢献していることになるのです。
(霊的新時代の到来/81ページ)
私達が日々真理を実践することが、世界全体の進化に貢献しているとは、なんと嬉しくなんと素晴らしいことでしょう。

ましてや、今私達が歩んでいる真理実践の道は、その昔シルバーバーチを始め多くの先輩霊の方々が歩んだ道であり、その道を真摯に歩むなら、いずれは高い境涯へ至るとなれば、真理の実践は楽しいに決まっています。

今でこそ高級霊と呼ばれる方々も、過去においては私達と同じように受肉し地上生活を体験し、同じように苦しみと困難に遭遇し、その中で霊的成長を為し、高い境涯へと至ったのですから、今は未熟この上ない私達地上人(小さな霊)でも、何千何万年後にはシルバーバーチのような高級霊(大きな霊)になれるのです。自分が高級霊と呼ばれるのも、あながち夢ではないのです。

シルバーバーチの言葉です。
人間は大きな霊に成長しつつある小さな霊なのです。
(シルバーバーチは語る/389ページ)
霊的成長の決め手は──日々の真理実践にあり──ということを改めて強く感じた年の初めでした。

私たち地上人類は、守護霊と共に神へ向けてのバージンロードを歩み始めたばかりですが、「真理を実践する」ということの中には、「実践」と「伝道」の二つのことが含まれていると思います。
すなわち、魂成長の為の4項目(ニューズレター創刊号参照)を実践しつつ、真理普及への意欲を持つということです。そのどちらが欠けてもスピリチュアリストとして不十分で、「実践者&伝道者」という一人二役を同時進行させることがスピリチュアリストには求められています。
神という到底行き着くことができない完全に向けて、今年もたゆまぬ努力をしていく覚悟です。

2007年01月15日