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【第5回】 最高の奉仕は霊的真理の普及

最高の奉仕は霊的真理を伝える事にある、とシルバーバーチは言っています。この意味を正しく知るまで私は、随分と迷いました。しかし今では、色々ある奉仕の中で真理を伝えることは最高の奉仕であると確信しています。

迷った理由は、シルバーバーチが「人の為に役立つ事をしなさい」と繰り返し述べている中で、人の為に役立つ事なら何でも良いと言っていることもあれば、真理の普及が最高の奉仕であると述べていることもあるからです。
霊訓に出会った当初の私は、真理の深い意味を理解していなかったので、その違いがよく分からなかったのです。

私が混乱した二つの箇所を上げてみます。
私たちの目には人のために役立つことをする人は全て立派な人物ですが、その“役に立つ”ということは真理を普及することだけに限られるわけではありません。他にもいろいろあります。
病に蝕まれた身体で苦しんでいる人々をその痛みから解放してあげる仕事、不正と圧政に闘いを挑む仕事、憎み合いを止めさせる仕事、自由を守り邪を排除し、魂の奥にある大霊の資質を発揮させる仕事、こうした仕事は真の意味でのサービスと言えます。
(シルバーバーチは語る/54ページ)
自分がこの世に存在することの目的を日々成就できること、つまり自分を通じて霊の力がふんだんに地上に流れ込み、それによって多くの魂が初めて感動を味わい、目を覚まし、健全さを取り戻し、改めて生きることの有難さを噛みしめる機会を提供すること──これは人のために役立つことの最大の喜びです。真の意味での偉大な仕事と言えます。
(シルバーバーチの霊訓1/116ページ)
これらの文を読んで私は一時期混乱しましたが、ニューズレター11号でその違いが明確になりました。その箇所を引用します。
スピリチュアリズムに出会った人が霊的真理の普及を第一にせず、それ以外のことを優先するのは間違いであることになります。霊的真理を知った人が、世間一般のボランティアと同じことをして満足するのは許されないことになります。
(中略)
物質レベルでの人助け、肉体レベルでの奉仕は、他の人が代わりを勤めることができます。しかし、霊的真理を伝え霊的救いの道を示すことは他の人では代わりが効かないのです。大きな奉仕の立場とチャンスを与えられながら、わざわざ低いもので満足することは間違っているのです。
ここには、「未だ真理を知らない人が世間一般のボランティアをするのは良いとしても、真理を知った者には許されない」と述べられています。人の苦しみを取る事は最高の奉仕であると言っています。

これを自分自身に当てはめてみたところ、とてもよく分かりました。私の苦悩の全ては霊的真理を知らなかった事にあり、それが霊的真理との出合いで払拭できたのですから、真理の普及こそが最高の奉仕であり、これほど尊い奉仕はないと確信するようになりました。

私と真理との出会いは、日本スピリチュアリズムサークル「心の道場」のサイトですが、「心の道場」の皆様を見習い、私も一人でも多くの方が真理に出会えるよう力を尽くしていきたいと思います。

2004年10月07日